日本共産党資料館

第七回党大会 決議 統一と団結にかんするよびかけ

(一九五八年八月一日)


 一九五〇年わが党中央委員会の解体と党の分裂、それにつづく極左冒険主義や過酷な総点検運動は、わが党建設の大業に非常に大きな打撃と損害を与えた。この期間に、どのような立場にあろうと、誠実な同志は大きな犠牲をはらい、数多くの同志が深く苦悩して党の戦列から去った。多くのまじめな同志が誤ってスパイ挑発者として除名され、悲運のうちになくなった同志もすくなくなかった。
 第七回党大会はこの時期の諸問題について厳正かつ慎重な検討を加えた結果、そこからの教訓を十分くみとり、二度とふたたびこの誤りをくり返さないことを全員一致して全党と労働者階級の前にかたく誓った。
 本大会において党の統一は完全に回復され、党の歴史と前進の方向は正しい軌道に回復した。これを出発点として全党が一致して当面のたたかいをおし進め、日本の平和と独立のために、民主主義と生活向上のためにたたかいぬくことを決定した。大会はこのたたかいの方向と、党の統一をますます固めるために奮闘することを誓った。
 大会は、不当に党から除名され、追放されたまま、いまだに党の陣列に加わっていない同志諸君や、この期間に党から離れ去った同志諸君に心からの友愛と党への復帰を訴える。またこの期間に不遇のなかで世を去った同志たちとその家族の方がたに心からの同情と親愛の手をさしのべる。
 また党の政策が誤った時期にあっても、党の陣列にあってたたかい抜いた同志諸君、また今も獄中に苦悩しながらたたかっている数多くの同志諸君に心からの敬意と同志的あいさつを送る。また党にたいして希望と信頼をよせながら、党の誤った戦術や態度のために現実の党に深く失望して離れさった数多くの同情者、支援者の方がたに、本大会は新らしい決意をもって心からのあいさつと新らしい結びつきと友愛の回復を訴える。
 わが党は、歴史的第七回大会を終えるにあたって、全代議員の一致した意思をもって、このことを厳粛にかつ熱烈に呼びかける。

(『前衛』臨時増刊号 日本共産党第7回大会特集)