日本共産党資料館

日本共産党 第八回大会の訴え


 日本共産党第八回大会に参加したわれわれは、歴史的な成功をかちとったこの大会の名によって、平和と祖国を愛し、民主日本の確立を望んでいるすべての人びとによびかけます。
 われわれはこの大会で、アメリカ帝国主義と日本独占資本の支配に反対して独立、民主、平和、中立、生活向上の日本をうちたてる道をあきらかにしました。そしてこの道をつうじてこそ、社会主義日本をつくることをしめしました。大会はこの日本共産党綱領とこの綱領にもとづく当面の政治方針を全員一致で採択しました。
 日本人民の自由と幸福への道をしめす、この綱領を全員一致で採択したことは、われわれ共産党員にとってもっとも大きなよろこびであります。それは、また、すべての日本人民にとってもきわめて重要な意義をもつ出来事であると信じます。
 党のこの綱領は、不敗のマルクス・レーニン主義にみちびかれ、その普遍的な真理を、日本の現状に創造的に適用したものであり、全党の理論と実践、および新安保条約反対闘争をはじめとする偉大な人民のたたかいによってからとられたものであります。
 さらに、それは一九六〇年モスクワでひらかれた共産党・労働者党会議の結論によって、その内容、その展望、その勝利の方向が、理論的にもいっそう豊富になり、かつ、その正確さがためされたものであります。
 米日反動勢力は、この大会の成功と綱領の確定をさまたげるために、さまざまな策謀をおこないました。池田内閣は不法にも外国兄弟党の代表の入国を拒否し、いろいろな宣伝機関を動かして反共運動をおこない、党と革命の事業を裏切った一部の反党分子のみにくい策動を扇動し、さまざまのデマをふりまいています。
 しかし、このような妨害も全党の英知と団結、党と人民とのかたいきずなの前には必ず失敗するものであることを証明しました。
 われわれは、いま、大きな誇りと確信をもってこの綱領のさししめす道こそ、日本人民解放のただ一つの道すじであるとたかく宣言いたします。日本人民もまたこの道すじを熱烈に支持しています。
 日本民族と人民を抑圧し、侵略戦争の陰謀をたくらみ、日本の軍国主義と帝国主義の復活を促進し、政治反動をつよめ、搾取と生活のくるしさをつのらせているものは現在、日本を支配しているアメリカ帝国主義と日本の独占資本であります。
 日本人民は、この二つの敵とたたかって、真の独立、平和、新しい民主主義日本をうちたてる歴史的任務のまえにたっています。わが人民のこの任務はかならず勝利するにちがいありません。それはこんにち、人類社会の歴史的発展のおもな出来事、おもな内容、おもな特徴を決定しているものは、社会主義世界体制、帝国主義に反対する勢力、独立、平和の勢力であり、それと結合するわが人民の偉大な前進、その統一行動の戦列の力がそのことをしめしているからであります。
 われわれは、労働者階級をはじめとする人民のすべての力を民族民主統一戦線に結集するために全力をかたむけて奮闘いたします。そして、二つの敵に反対する人民と民主勢力の切実な要求を実現する統一行動の発展のために力をつくすものです。
 われわれは、平和と祖国を愛し、民主主義をまもり、これをつよめることを望んでいるすべての民主的諸勢力に心からの団結をよびかけるものであります。
 われわれはすべての労働者、勤労者、愛国、正義の人びとに訴えます。
 マルクス・レーニン主義の党、不屈の日本共産党の陣列にすすんで参加し、日本の解放と進歩のためにともに前進することを。
 日本民族の真の独立と民主主義万歳!
 世界の平和万歳!
   一九六年七月三十一日

日本共産党第八回大会