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綱領改定討論欄

 この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。

「綱領改定案」を読んだ感想(その1)

2003/6/23 真琴ちゃん、40代、団体職員

 はじめまして! 綱領改定案が発表され、居ても立ってもいられないので、投稿させていただきました。
 私、中級の「綱領の講師資格」持っていたりしますが(笑)、今となっては、あまり意味を成さなくなっていますし、当時学習した内容から、この間の変化も、今回の案も、大きく変わっており、感慨深いものがあります。
 私は、日本共産党の役割は、単なる「議会政党」だとは考えておらず、社会変革の国民的共同闘争の先頭に立って推進する役割(改定案の表現による)だと考えており、選挙での支持獲得を主眼とした綱領の改定にはとても賛成できません。
 以下、感想と、このサイト常連の方への質問ををいくつか書きます。

1、文章表現や順序、現状認識の文章は、確かに分かり易い。
 第2次世界大戦の歴史の表記、沖縄の占領とたたかいなど、新たな記述にも注目します。ソ連の社会主義の試行錯誤とその解体について、また、社会主義・共産主義社会への変革については、その表記の内容の良し悪しは別の論者に委ねますが、読みやすいこと自体は当たっていると「評価」しますが。

2、想像どおりですが、多くの言葉や表現が無くなっていますね。言葉の使い方だけなら、どうでも良いのですが。
 「革命(基本部分だけは残っているが)」「大衆的前衛等」「アメリカ帝国主義」「ベトナム戦争」「安保闘争」「階級」・・・、あ、「革新」という言葉も、ほんの少しの例外を除き、消えていますね。

3、私が問題点と思う1つは、安保改定反対の闘争や革新自治体、その他、60年代以降の民主的な国民の闘争についての表記が、一切無くなっていること。過去の「栄光」にすがるのは良くないとしても、今後の闘争を展望する根拠や可能性を見出しにくくしていると思うのです。うがった見方をするならば、「国民的共同闘争」の必要性を言いつつも、共産党自身は、議会主義に専念するとの態度表明とも採れてしまいます。

4、一番の疑問点。当面する「革命(社会的変革)」の課題と民主連合政府の位置付け、特に「独立」の課題の位置について、これまでの綱領から、「文章整理」を超えた変更が行なわれている。
 中央の提案理由をまだ読んでいない(22日現在の投稿です)から何ともいえませんが、「変更」の理由を理論的に説明してほしいものです。
 従来は、安保の廃棄までは民主連合政府で可能だが、真の独立を成し遂げるのは(それが当面する革命の中心の課題であることには変更が無いが)、民族民主統一戦線政府に拠らねば成らないとの表現でしたが、どんな根拠で、民主連合政府(の名)で、独立の課題を成すことにしたのか・・・。
 もちろん、改定案には、「道を開く」「国の機構の全体を名実ともに掌握」という表現も使っているので、民主連合政府の樹立だけが目標ではないことは納得しますが。

5、アメリカ帝国主義を「アメリカの支配」、日本独占資本主義を「大企業・財界」と言い換えることによる、若干の懸念。
 アメリカという国自体を「敵」と見なしている、大企業の労働者も「敵」なのか・・・
 そういう誤解が逆に広がりそうな心配が・・・・。

 理論的な批判は書けませんが、みなさんの感想や意見も参考に、また書きたいと思います。
 長文失礼しました。