この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
別に自分が子供の頃、萩本欽一が出ていてよく見ていたバラエティ番組のタイトルを捩ったわけではありませんが、本当に日本共産党はどこまで行ってしまうのか?-そう感じた今回の綱領改定です。
「自衛隊も天皇制も当面認める」購読している読売新聞は、さすがに政権ベッタリ系だけあって「当面であって将来はなくす方向は変わらないだろう」と論評していますが、自分は逆にとりました。「当面は半永久的という意味」だと。そう考えるのが自然じゃないでしょうか。今や実質の軍隊であり、しかも米国従属の自衛隊を認めたり、民主主義とは相容れない現状の天皇制まで容認するとは不破・志位さんもどこまでお人好しなのか、呆れてしまいます。
思えば不破-志位ラインの登場後、「国歌国旗法制化」賛成で各方面に怒りと混乱と失望を呼んだかと思えば、党大会には朝鮮総連を来賓として招いたのと前後して、あれだけ北朝鮮の拉致問題で他党に先駆けて追及していたのにもかかわらずトーンダウン→方向転換で慎重論が党内を支配しましたが、金正日が拉致を認めるや、再び「わが党は一貫して..」と言い出して、拉致家族や創価公明だけでなく、支持者からもその二転三転ぶりをとがめられる始末でしたね。
そういえば、国労問題でも党の影響力が強い革新同志会とともに突然屈辱的な「四党合意」受け入れに賛成するや、国労内だけでなく、同じく党の影響力の強い全動労争議団(建交労)はじめ、全労連傘下の少なくない労組から総スカンを食らったのも記憶に新しいところです。
一方で、党内民主主義の欠如の元凶とも言える「民主集中制」については手を付けずに残したのですから、支持者としては失望させられました。今朝の報道では「満場一致」でこの改定案が採択されたとか。別の意味で「怖い」と思いました。
いったい何処へ行ってしまうんでしょう、日本共産党は。