この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
改正綱領案の最終文は以下のものである。
「日本共産党は、それぞれの段階で日本社会が必要とする変革の諸課題の遂行に努力をそそぎながら、二一世紀を、搾取も抑圧もない共同社会の建設に向かう人類史的な前進の世紀とすることをめざして、力をつくすものである。」
この「綱領」では、日本の近代史から始まり、日本社会が必要とする改革を行うことを宣言して終わっている。
生産手段の「社会化」を唱えながら、ソ連的な「国有化」を否定している。
そもそも「社会化」と「国有化」の相違を理解できるものであるなら、この論理が破綻していることが分るだろう。
最終文は、恥じらいもなく「人類史的な前進」などと述べている。
私は、この恥知らずな綱領の最終部分「人類史的な前進」の削除を要求する。
この「綱領」にお似合いなのは「日本史的な前進」であるからだ。