この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
青写真を描かないのであれば、「統制経済ではなく計画経済」「生産手段の社会化」など表現をいくら変えても何もいっていないのに等しいし、何もいわないことが正しい、という理屈になる。だが何も言わないのではあまりにも何なので、不破氏は工場の現場に社会主義の変革の契機を見出した。労働者集団は資本家の指揮のもとでも、すでに巨大な生産手段を自分たちで動かしている、あとは資本家を追放し自分たちで生産手段をにぎり、自分たちの管理のもとで生産手段を動かせば、社会主義へ前進すると、マルクスも言っているし不破氏も同じ見解だという。
あまりにもバカバカしすぎて反論する気にもなれない。不破氏よ。日本のQCサークルは社会主義への変革の契機か? 現場で労働者が集団で機械を動かしている、だから資本家がいなくても大丈夫だ。アホである。生産手段を「にぎる」、管理のもとに「動かす」。中身は何だろう。青写真を描いてはいけないので論じることは許されない、と逃げるのがオチかもしれないが、社会主義とはこの程度のものだったということを不破氏に教えていただいた。