この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
今回、事実上の綱領の全面改定が行われた。どのような結論になるにせよ、結論そのものを覚えることには何の意味もない。結論に至るプロセスが重要なのである。だから、上から与えられた結論がどのような根拠によりでてきたのか、を考えることが大切である。
そのためには次のような思考手順が必要である。まず、不破氏は①どのような見解を②どのような根拠に基づき導き出したのか。逆に、不破氏に反対する見解が①どのような根拠に基づき反対しているのかを把握したうえで、②あなたは、どのような根拠に基づきどのような結論を出すのか、を考えることが重要である。 何も議論しないで、結論を覚え込んでも、たとえその結論そのものが正しかったとしても、そこに至るプロセスが間違っていれば社会に対して有害な影響を与える場合もありうる。
まずてはじめに、結論の是非は別として、今回の改定箇所と改定前がどのように変わったのかをしっかりと理解することが求められているだろう。