この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
ばるさん様 拙稿に対する二度目のお返事ご苦労さまでした。私は、あなたの文章に一々歯車を合わせて“論争”するつもりはないので、単なる感想文をお返し致します。
第一。私が提起した①「新綱領案に『労働時間』が残り『賃金』が消えた理由」②「外国の『貧困』に触れながら日本のそれには言及しない理由」③「『計画経済』の消滅」-の3点に対するあなたの説明は、無理押し、的はずれで、とても納得できません。まあ、他に読者があれば、納得できるかどうか判定していただきましょう。
第二。それにしても、共産党綱領というのは、難しい読み方をしないと理解できない文章なのだなと、つくづく思います(あなたは別に共産党を代表して書いているわけではないでしょうから、こう言っては共産党が迷惑かもしれませんが)。書いてないことを、書いてあるかのように理解せよと、あれこれ講釈されても一般人には無理ですよ。文章をいじくり回して読まねばならないものでは、綱領の権威を失墜するばかりでしょう。
第三。「(賃金水準向上を)共産党が暗に認めたためだろうと、私は思う」と書いたのは文字通り私の推察です。あなたは盛んに誤解だと言いますが、案外正解かもしれませんよ。共産党は、ここ40年間の一般的な賃金向上を否認しているわけではないのでしょう。逆に『賃金』や『貧困』が欠落していることに他意が無いのなら、くどくど説明するより「抜かっていました。修正復活します」と言ってくれたら、「ああ、よかった。さすが共産党」と思います。誤解も避けられます。「分かり易くする」というのが、今回改定のねらいなのでしょう。
第四。「賃金の学問的な定義は、私にはもはや煩わしいが」とか「(不破報告が弁明的に思えるのは)私の意地悪だろうか」と書いたのは、拙いながら自分の謙遜の気持ちを表したつもりです。あなたは、その言葉尻をまともに取り上げています。良き論争相手として認められるためには、もう少しデリカシーを磨かれたほうがよいと思います。
なお、あなたとの往復投稿は、私側からはこれで打ち切りに致します。