この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
ばるさんにまずお伺いしたいことは、「論理の飛躍」を分かって説明しているのか、分からない「ふり」をして説明しているのか?
ですので、この「お伺い」の答えが前者ならば、あなたの「回答」を続けてください。後者ならば、もう答えてもらわなくて結構です。
「剰余価値生産」すなわち「搾取」は生産手段が「私的に所有されている」ことから生まれます。
何度も繰り返しますが、なぜ「搾取」と「生産手段の私的所有」が関係があるのですか?
搾取する階級(生産手段の所有者・資本家)と搾取される階級(生産手段の非所有者・労働者)があるから「搾取」がうまれます。
あなたの公式では、搾取する階級=生産手段の所有者=資本家⇔搾取される階級=生産手段の非所有者=労働者になるのですね。
つまり前文の「資本論」を引用するのは、まったく意味がないことで、ただその公式から「生産手段の社会化」の必要性を言われているだけです。
少しでも「学んだ」ことのある人なら、この「階級論」は論理の飛躍があることは明らかです。
「現存する社会主義」国であったソ連では、多くの生産手段は「私的所有」(私的セクター)ではなかったですが、「搾取」は存在してました。生産手段の所有形態が私的セクターか国営セクターか協同組合的セクターかいずれの形態においても「搾取」は存在した事実を踏まえた上で、議論をする必要があります。
さらに階級関係は、「生産手段の所有形態」だけで位置付けられるものではないです。
私は、新綱領改定案における「生産手段の社会化」を目指しながら、ソ連的「国有化」を否定するのは「論理の飛躍」があることを言ったのです。
共産主義「社会」において「国家が死滅する過程」で「社会化への過程」があるのであって、時系列的にも歴史的にも異なる「ソ連」モデルを「綱領」に盛りこむことは蛇足であるし、それは「ソ連研究」の問題です。