この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
アメリカの将来を固定的にみない見地からと不破さんは説明していた。
私は今まで、綱領でアメリカ帝国主義が悪いと言っていたのは、政治の指導者や反動的な独占資本の代表者及び軍人などの保守的なグル-プの他国への覇権主義的考えを代表しているものと解釈していた。不破さんの説明だとそうではなくて、アメリカ帝国主義という呼称はアメリカの蔑称というように受け取るらしい。又将来変化があるかもしれないからだとか言っている。
共産党の実質的なトップの人がそういうので仕方がないが、一般的な文章の解釈としてはアメリカと呼称するとその国土、いろんな考えを持った国民、経済、文化などをいうのではないだろうか。
現綱領でアメリカ帝国主義が悪いと言っているのはその政策を推進するグル-プを指しているのであって、アメリカ国民の全員が悪いとは言っていないと理解してきた。私はフランス、イタリアあたりがいいというイメ-ジでアメリカはそんなに好きな国ではないが、アメリカでも次のようにいいところはあると思っている。
①イラク戦争の大義名分を疑問視するように政治面で情報公開が進んでいる。
②規制緩和が少なくアメリカンドリ-ム等のビジネスチャンスがある。
③リゾ-トや映画やスポ-ツ及びデイズニ-ランド等の楽しむ施設が多い。
④医療や科学技術が進んでいる。
アメリカ帝国主義と言っても、ごく普通の市民は家族と職場と地域社会と趣味の団体のことしか考えていないだろうし、平穏な生活を名願っている人がほとんどと思う。従って政府の政治的な考えである帝国主義とアメリカ全般を同列に呼称するのは良くないと思う。