この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
新綱領案では生産手段の社会化をするといっていますが、これが非常にわかりにくい。国有化というのなら良くも悪くもまだわかるが、社会化というといったいその管理や所有や運用や責任はいったい誰がとるのか。まったくわからない。
国有化というと旧ソ連を連想するので社会化と言い換えただけではないのか。しかも生産者が主役と言うとその企業の労働組合の物になってしまうのか。それなら社会化といっても共産党の息のかかった労組を通じてその企業を支配することになるなら事実上の党有化になってしまう。また生産者が主役などと言うのは古すぎる。消費者が主役であるとの認識がないのは旧ソ連と同じになってしまう。とにかく社会化などというのはもっと詳しく具体的に説明すべきだ。