この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
2003/7/23 ぽっぺんさんは、民主集中制について「みんなでおおいに議論して決まったことはみんなで実践して、それが正しいかどうか見極める」と書いておられますが、はたして今の共産党におおいに議論する場があるのでしょうか。赤旗には綱領の改定案について、こんな疑問や意見が出ているといった記事はひとつもありません。せいぜい支部のなかで不平、不満が述べられておしまいでしょう。ほんとうに議論を尽くすためには、それにふさわしい組織のあり方を考えるべきで、民主集中制は結果上意下達になりやすいと思います。
これまで、新日和見主義といって民青の幹部が追放されたり、民主文学の編集問題から文学者が去ったり、多くの有能な人材が共産党から離れていかざるをえなかったようですが、たいていの場合は運動のあり方や意見の違いからおこったことで、本来ひらかれた党であれば、一緒の隊列に残れた人たちだと思います。
結果どうでしょう。専従活動家が党から離れては生活もできませんから、上からの指導に淡々と従うだけになっているのではないでしょうか。(勿論、誠心誠意活動されているものとは思いますが)
党は1998年の参院比例区で820万の票が2002年の参院比例区は433万に後退し、今度の地方選挙でも議席を減らしました。それを中央は「おしもどされた力関係からおしかえす」と何を根拠にしているかわからないような理屈をつけて、後退の真摯な見方をしていません。つとに指導部の責任ではないでしょうか。それを反共攻撃という都合のいい言葉でおおいかくしているのは無責任で、それを許しているのも組織のあり方が上部の批判を許さないからです。(民主集中制によって組織全体が責任をになうのであって、個々の責任は問われないからです)
まちがってはいけせん、選挙民が共産党を理解しなかったのではなく、共産党が選挙民を理解しなかったのです。
このままでは共産党は弱小政党になってしまいます。その危機にあることを認識するべきじゃないでしょうか。