投稿する トップページ ヘルプこの討論欄は、第２３回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
どうしても納得できないのは、社会主義と共産主義の違いを分配からみてはダメだ、やはり生産の仕方を変えることが重要である、という論理である。これまでマルクスも不破氏も再三にわたって指摘したように、生産と分配は切っても切り離せない関係にある。生産の仕方をみずに分配だけをみるのはブルジョワ経済学の立場であるが、しかし、分配の仕方よりも生産の変革が重要だという論理もよくわからない。両方をセットで考えることが重要なのではないか？
こうした論理の背景には、不破氏の市場経済観があることは間違いない。なぜなら、分配方式は市場経済に依存するしかないからである。市場経済依存型の分配方式を想定しているのであれば、将来社会の分配方式を論じることにはさほど意味があるわけではない。生産の仕方を変革するなかで市場経済のあり方もかわっていくだろう。おそらくこういう論理ではないか。
もちろん、生産の変革が何を指すのかははっきりしないが。