この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
lafmaninovさんの、天皇問題についてに少々、言及します。
私は、入党のとき、ふわふわと綿菓子のような、共産主義のタイトルがお花畑にかかっているような、そんなビデオをみせられ、ばかばかしいと思った記憶があります。綱領の冊子も、もっともらしいことが書いてあるらしい、ま、お題目のようなものでしょうと、勝手に会得していました。基本原則さえ、しっかりしていればいいと、勝手におもっていたのです。
ですが、世の中、だんだんおかしくなり、君が代・日の丸が復活し、自衛隊が軍隊となり、共産党までがそれを肯定するにいたっては、お題目程度ではなくなってくる気配。あわてて、前回、綱領改定のとき、稚拙な原稿を党によせたものです。
その後も、思想的にも、理論的にも、「これぞ、共産党」というひとには、一人として出会わず、共産主義の片鱗すら感じられない党員たちに、次第に関心がなくなていきました。
それはともかく、一年ほど前、イラク戦反対の集会で、元大学教授の方(70代)と話したとき、強調されたのが、「天皇制維持のために30万人の人間を税金で食わせているのですよ。自殺者が3万人を超えるこの日本で、こんなこと許せますか。どうか、あなた、この問題をとりあげてくれませんか」であった。
私は初耳で「30万というのは、すごいですね」と、返しながら、どうして、この方は、ご自分でしかるべきところで、おっしゃらないのかとーーと、不思議でした。
きけば、学者生活が長く、奥様と北欧に旅行にいかれているようなかたでした。
ここさざ波の皆さんは、きちんと、綱領を理解されているようで、わたしには、とても、新鮮。なぜって、今まで、じぶんの頭で綱領を語れる人にであったことなんてありませんから。
それは、日常の会話からでも、充分推測できるものですよね。天皇制にかぎらず、北朝鮮の問題一つとっても、また、イラク攻撃一つとっても、綱領が根っこにいすわっています。今回のイラク法案だって、そうです。共産党は、自衛隊容認のことなど、ころりとわすれているようですが、根っこは、しっかりとむすびついているのです。
共産党が分かりやすいといえば、わかりやすいのだろうと、単純に、理解する。どこが、どう、わかりやすくなったのか。難しいのには、それなりに、理由があってのことだったはず。それとも、学校と同じで、落ちこぼれをつくるのが目的?かしらん。綱領なんてのは、一部幹部が理解してればいいのかも。ただただ、平易に読みあわせやすくなればいいのかもとおもいます。
共産党は、ただただ、大衆迎合するために、表現のみ平易にみせかけながら、その土台をほりくずしていっているのではないでしょうか。
天皇制の過去の罪業、今からの罪業、(ぷんぷんとにおっててきます)現在経済のなかでの位置づけ、30万人の天皇関係者をたべさせていることの意義? 年間の予算は? などなど、肝心なことは一切ふれず、口当たりのよい砂糖菓子のようなおやつになっていき、気がついたらきっと、歯はぼろぼろですね。