この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
共産党の主張としては民主連合政府ができた場合、自衛隊は解消に向かって進むことになる。しかし国家としての自衛権はあるので解消までの期間は自衛隊の軍事力を行使するのは当然の責務であるらしい。
ここで憲法第9条に違反しているなんてヤボなことは言わない(当然のことであるので)。もし有事による自衛隊が政権発足の間近な時ではまだいい、精鋭の部隊が存在しているので。解消に向かった中盤から終盤の段階の自衛隊の活用では、予算は毎年削減されているはずなので、隊員の訓練は不十分であり兵器も陳腐化した時代遅れのものとなっているであろう。
この状態で自衛権の行使を実施すれば自衛隊員や兵器の損傷ははげしく、悲惨な状態になることが予想される。というか自衛隊幹部は予算も削減された状態での任務の遂行を拒否するだろう。
自衛隊はアメリカ海軍の指揮のもとにあると言われる。幹部将校は毎年アメリカに長期の研修にいっているし、兵器の操縦の仕方もアメリカ人に教わっている。既存の軍事力を掌握するには最高幹部から中堅幹部まで政治的にも思想的にも納得させないと無理であろう。
民主連合政府をきにいらない自衛幹部は命令に従うフリをしてサボタ-ジュを行い、悪いのは政権のせいにするかもしれない。
個人的には自衛隊即時解散、非武装中立がいいと思っている。他国に侵略されたら国連への支援要請とレジスタンスで戦う。その経験をもとに憲法を改正して最低限度の軍事力(人民の軍隊)を持てるようにする。