この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
MBさんが考えられているように(言葉にはありませんが)「QCサークル」というのはその形態だけ見れば労働者が「自主的に」生産現場においてその製品の質の向上、労働条件の「改善」を建前に実施されていますが、事実は逆で、資本の利潤を最大限にするための「相対的剰余価値」を増大させる手段の一つです。労働者にとって労働強化をもたらすもので、現場の労働者からも批判がなされています。私がトヨタの労働者に聞いた時、彼はラインの人員削減、スピードアップで「タオルで汗を拭く余裕もないので、両手で顔をパンとたたくしかない」と訴えていました。不破氏がQCサークルが「社会主義への変革の契機」などと考えているとMBさんが言われるのは「荒唐無稽」としか言いようがありません。