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綱領改定討論欄

 この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。

納得いきませんよ、ばるさん

2003/7/8 こうとくしゅうすい、20代、学生

 私は日本共産党が「生産手段の社会化」を理解できないだけでなく、誤解を振りまくことを納得できません。
 また党員の皆さんが題目のように、新綱領を説く姿勢も理解ができません。
 ただ党の支持に盲従することを立証してるだけしか思えないです。

>第一に「人間による人間の搾取を廃止し、すべての人間の生活を向上させ、社会から貧困をなくすとともに、労働時間の抜本的な短縮を可能にし、社会のすべての成員の人間的発達を保障する土台をつくりだす。」

 もちろんそうです。これは生産手段の社会化の話ではないです。搾取の廃止と労働時間の短縮などの人間的発達の土台と「生産手段の社会化」がどう関係あるのですか?「人間的発達を保証する土台」=「生産手段の社会化」なんですか?

>第二に「生産と経済の推進力を資本の利潤追求から社会および社会の成員の物質的精神的な生活の発展に移し、経済の計画的運営によって、くりかえしの不況を不況を取り除き、環境破壊や社会的格差の拡大などへの規制を可能にする。」

 市場経済の制約と計画経済の導入の話ですよね。これも「生産手段の社会化」の話しでないです。

>第三に「経済を利潤第一主義の狭い枠組みから解放することによって、人間社会を支える物質的生産力の新たな飛躍的な発展の条件をつくりだす。」です。そして「生産手段の社会化」を実現することによって、未来の「社会主義・共産主義」の社会では「搾取」が廃止され「人間が本当の意味で、社会の主人公となる道が開かれ、『国民が主人公』という民主主義の理念は、政治・経済・文化・社会の全般にわたって、社会的な現実となる。」のです。

 この部分から「生産手段の社会化」の説明になってますが、まず「生産手段の社会化」がなぜ「搾取を廃止」するのか述べてないです。さらに「社会の主人公となる道が開かれ、『国民が主人公』という民主主義の理念は、政治・経済・文化・社会の全般にわたって、社会的な現実となる」と述べていますが・・・
 いいですか、党の言葉でなく、自分の言葉で語ってください。どこが「現実」なんですか?何故「国民が主人公」なんてお決まりのスローガンがでるのですか?
 まず「社会化」とは、共産主義「社会」における生産手段の所有形態の話しですよ。「国民が主人公」なら「国家」は存続するのですね。すると新綱領改定案のソ連的「生産手段の国有化」を否定しながら、「国家」は存続する形での生産手段はどのように所有形態をとるのですか?
 国家存続しながら、生産手段の所有形態を移行したソ連的な「生産手段の国有化」は、是非は別としてまさに「社会的事実」です。あなたが唱えた題目は、「社会的事実」ではなく「党のお言葉」にすぎません。
 一方であなたは「所有形態は予言できない」と言いながら「資本主義を離脱して現実に社会主義をめざす道にある国ぐに」の将来に興味を示してます。
 中国やベトナムがソ連的「生産手段の国有化」を残存しながら、民営化を進めている現状から何を読み解くのですか?
 宮本的民族主義路線を残存しながら、修正資本主義に転化する党の現状を読み解いたらどうですか?