投稿する トップページ ヘルプこの討論欄は、第２３回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
天皇制廃止問題は結論が出にくいと思う。改定案もdemocratさんも将来では廃止すべきだと言っているので。基本的方向は改定反対派と同じだからである。。ただし私には、改定案は大儀名文があるので、とりあえず主張しておくが実行手順を示さず棚上げにしておくような、ずるい政治的思考のように感じる。
党創立記念の不破さんの綱領改定についての講演でどうしても許せない発言箇所がある。それは中国などでの市場経済を通じて社会主義へというスロ－ガンでのコメントで
昔、レ－ニンも、革命後のロシアで同じことをやって”市場経済での競争で資本主義に勝てる社会主義をつくろうじゃないか”という合い言葉を打ち出したことがありました。これは実に見事な合い言葉だったと思います。
私は、これ考え方が旧ソ連の諸悪の根元だと思っている。
市場経済の競争でうち勝つには同じ品質という条件のもとで商品の製造単価を引き下げなくてはならない。材料コストの低減には限界があるので人件費の低減がもっとも有効である。従って労働者は劣悪な労働条件となってしまう。従ってこの発想は科学的社会主義とは共存しないと思われる。
旧ソ連では、国威発揚のため（資本主義との競争のため）宇宙開発への膨大な予算の投資、生産計画達成へのノルマ課し、オリンピックなどでの金メダル取りなどに力を入れてきた。そこには国家全体の向上はあるが一般労働者、市民の生活レベルの向上という視野が少なかったと思われる。
資本主義との競争ならば、市場経済で成長率がどうとか国威がどうとかという発想ではなくて、どのくらい国民が自由で文化的な生活を送れているかで判断してもらいたい。
今春問題になった新型肺炎の政府の取り組みでも、ベトナムと中国でかなり差が出たが国民福祉に対する政府の考え方の差であろう。