この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
今回の綱領改悪案に大きな特徴のひとつは、労働運動をはじめ、数々の重要な大衆運動を不当に軽視している点にある。
この中で、無視できない重要な運動分野がとうとう綱領案の文面上完全に消された。部落解放運動である。
自分たちが党派としてどのような運動から見放されたり、日和見主義に陥ってたたかう立場から転落し、信用を失おうが自業自得と言うものですが、人が戦っている運動分野を否定したり、「歴史的使命を終えた」「全解連運動を発展的に解消」などと勝手に規定し、あいも変わらず大衆運動に対するセクト主義的引き回しをするのは許せない。
部落解放運動を捨て、天皇制擁護の道を進む日本共産党。
代々木大本営とその方針を支持する諸君に、故松本治一郎(社会党参議院議員、参院副議長。部落解放運動出身で、1945年の社会党結成大会で右派の松岡駒吉らが「日本社会党万歳。天皇陛下万歳。」をしたことに猛抗議した)の「貴族あれば賎族あり」という言葉を送りたい。
また、天皇制と部落差別問題を統一的に説明せよ。この二つの問題を切り離して考えることはできないからだ。