この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
「天皇制廃止」を党綱領から削除すべきでないという主張それ自体には異論がないのですが、天皇制廃止の後にくる「共和制」についての具体的なイメージが欠落している(少なくとも一般大衆には示されていない)のが気になるところです。
米仏のような大統領制にするのか、ドイツやイタリアのような議院内閣制にするのか、それとも一党制の国家を目指すのか。「天皇制廃止=共和制樹立」という商品を国民に買ってもらいたいのなら、商品の内容をある程度具体的に説明するのは当然の事です。これ抜きで天皇制廃止だけを訴えても何の意味もありません。
個人的な意見としては、大統領制の方が国民にアピールすると思いますが。
共産党を「革命政党」として位置付けるなら、共和制樹立は将来の課題ではなく当面の目標。それについて具体案が提示されないなら、天皇制廃止の主張を引っ込めることと何ら大差ありません。