この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
天皇制廃止の問題について考えるとき、改憲の問題は避けてとおれないだろう。
第1条から第8条までバッサリやるのか、その一部から掘り崩していくのかは別にして。
反動派が9条を取り替えてしまおうとしているとき、私たちが天皇条項をアンタッチャブルにする義理などない。
ただし、コイズミですら「9条を変えるのは難しいので、まず首相公選制からやる」ともらしているように、改憲の論議の俎上に載せることは容易ではない。
「各議院の総議員の3分の2以上」の議席を持っていないと「発議」すらできないので、安保条約を廃棄するより困難ということになるだろう。
皇室関連法案(皇室典範、皇室経済法、元号法、祝日法、その他)の攻めどころについて、まとまった見解ををもっているものではありません。
女帝問題については、男女平等原則から考えて女帝は認めるべきだと考えています。「天皇制の延命を助けるから女帝をみとめるべきではない」という論にも一理あるでしょう。
些細な偶然から歴史が大きく変えられた例は歴史上多くありますから。
なお、新聞の世論調査に基づくと、天皇制を廃止すべきという意見は約8%で、共産党支持率の倍以上あるということもまた頭にいれておいていたほうがいいと考える次第です。