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綱領改定討論欄

 この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。

綱領には条件付賛成

2003/8/28 富田次夫、50代、自営

 綱領改定案を読ませていただきました。
 非の打ち所がない内容だと思います。
 ただし、本文中でも、提案説明のなかでも、歴史上の社会主義運動に触れた部分で、「ある国の共産党の指導者が誤ったため。。。」で片付けてしまっています。私は、将来において誤らない保障はどうすればできるのかということに触れてほしいです。
 触れてというようり、最重要課題ではないかと私は考えます。
 なぜなら、その誤りが人類の運命と歴史を変えてしまうことになるわけですから。。。
 私は、誤りの大きな原因に個人崇拝の”システム”が考えられると思います。
 指導者個人の問題だけでなく、いわゆる”取り巻き”の存在と、ある程度個人崇拝の土壌ができてしまうと、後戻りができなくなるシステムに問題があると思います。
 スターリン、毛沢東、金日成、、、個人崇拝こそが誤りの根源、運動の停滞の元凶ではないでしょうか。
 こうした誤りを許さないシステムは党規約においてつくりあげるものかもしれませんが、綱領は国民に対する公約的なものですから、「共産党に政権を渡すと、指導者が誤りを犯さない保障はない」ということになれば、国民は安心できないと思います。
 日本共産党においては、個人崇拝の問題は徳田書記長による家父長的指導以外には聞いていませんが、やはり一人の人が長く頂点にいると、よどみも起こりかねないということは、以前宮本元議長も都道府県の幹部交替について述べられていたと思います。
 最近においては、大会や中央委員会において、ある最高幹部の名前を冠した”冒頭発言”を決議案と同等に扱っていた時期がありました。党の内外でこのことは大きな問題にはなっていませんが、私はこの時期の共産党に危惧を抱き、今日にいたっています。
 権力の個人依存、取り巻きの増加、個人崇拝の道へ進みはじめると、もう止まらなくなるのは現在の北朝鮮をみれば明らかだと思います。
 綱領改定の提案とあわせて、大胆でわかりやすく、安心できるシステムの提起を期待します。