この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
日本共産党での論議の仕方を見ていると、いつも疑問に思ってしまう。たとえば今回の綱領改定案であるが典型的なトップダウン方式である。
提案までの手順
1.不破さんが公式の会見で党の目標は民主連合政府までで未来社会の青写真は言わないと公言する。
→党の公式見解となる
2.不破さんの考え方が綱領改定案となり中央委員会で論議されたが3日の審議で可決承認される
*ここでは不破さんの意見と言ったが正確でないかもしれない。しかし彼のような意見を言う人は他に知らない。上田耕一郎さんだって第12回党大会の民主連合政府綱領では自衛隊即時解散で侵略者には国連への通告と警察力を含むレジスタンスで対抗すると言っていた。志位さんも市田さんも本を執筆していないのでどんな考え方を持っているのかわからない。
3.支部で討議しているが読了率は8月現在で60%らしい。
これでは大企業の社長が営業方針を訓示して社員が実践方法を論議していると同じような気がする。
綱領改定では、党の未来の青写真を言わないとか、労働者の党ではなく国民の党であるとか、レ-ニンの社会主義・共産主義の2段階論は誤りとか言っているが、問題点として蓄積されてきた懸案事項の改善なのであろうか。私には唐突な内容のように思える。
委員長や議長が代われば綱領(考え方)がコロコロ変わるようでは政党として意味がない。
確かに現在の綱領は今の情勢にあっていない部分があり改定は不可欠とは認識しているが、私なら次の手順で実施する。
〈民主主義を重視した綱領改定の手順〉