この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
みなさんとは観点がずれているかもしれませんが、私はこう考えます。
レーニンの次の言葉が大切だと思われます。
「一般に歴史は、とくに革命の歴史は、どんなにすぐれた政党、どんなに進歩的な階級のどんなに自覚した前衛が考えているよりも、つねに内容豊富であり、多様であり、多面的であり、いきいきとしており、また『複雑微妙な』ものである」。
「革命的な階級はその任務を実現するためには、一つの例外もなしに、社会活動のあらゆる形態ないしあらゆる方面に通じていなければならない」「革命的な階級は、一つの形態がどんなに急激に、また不意に他の形態にとってかわっても、それに応じられるようでなければならない」(以上、『共産主義における「左翼」小児病』から)。
今回の綱領改定案は、その内実は別にして、建前は・・・(文字化け)・・・の国民に違和感なく感じられる・・・(文字化け)・・・いうところを、それなりに意識したものだと思われます。しかし、そこに天皇制問題、あるいは自衛隊問題などである種の、マスコミでいう「ポピュリズム」、私からみれば「右翼日和見主義」が混在しているようにも思われます。
それを打破するために何が必要か。あえていえば、われわれ自身が「大衆迎合」的な言葉で、大衆に違和感なく受け入れられる言葉で語ることだと思いまいす。「ポピュリズム」の「形態」に通じて、それを使って話す。それは、その後「急激にまた不意に他の形態にとってかわって」、ということもあるだろうからです。