この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
労働組合員Aさん私の家にたずねてきました。
A:君たちは共産主義だとか革命だとかいってるけど、賃上げ闘争などまともにやってこなかったじゃないか。
私:いいえ取り組んでますよ。サービス残業の是正に貢献しています。
A:そんなもの賃上げ闘争とは呼ばない。
私:サービス残業をなくすことが働くもののためになるのです。
A:それでは賃上げを無視しているに等しい。
私:もちろん賃上げを否定するつもりなどさらさらないですが、私たちの運動で労基署もうごき始めています。
A:そんなことやって何になるのか。共産主義なんていうのは賃上げを否定する口実だ。
私:サービス残業をなくせば、働くものの負担が減るし、雇用の機会も増えるのです。
A:言い訳でしか過ぎない。
私:ですから、私たちの議席が増えればいろいろなかたちでお役にたてることになります。
A:違う!賃上げ、賃上げ、賃上げ、そうすれば搾取はなくなり、資本主義は消えてなくなる。社会主義を実現するのと同じじゃないか。
私:はあ?めざしてることは一緒じゃないですか。入党して一緒にたたかいましょう。
A:あなた方たちのような立場では、一緒にやれるわけがない。搾取率を減らすきわめて実践的やりかただ。
私:ですから、賃上げを無視するわけじゃないですよ。これまでのたたかいを見てください。
A:何も見えない。労働組合のためになにかやったことがあるというのか。共産主義が当面する課題ではないはずだ。当面する課題だとするのなら話は別だ。よく考えてもらいたい。そういうことだろう。君の言ってることは階級闘争主義者の言い訳に過ぎないのだ。
私:。。。。。(あんただって階級闘争主義者みたいなもんじゃないか)
そして、Aさんは怒ってこれだから共産党は信用できないと言って、かえってしまいましたとさ。
というのが、いままでの論戦の熱さと「不毛さ」てことじゃないかなと考えるしだいであります。