この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
綱領改定案では、未来社会を、「共産主義社会の第一段階(社会主義社会)」と「共産主義の高い段階」とに分けてとらえる従来の二段階発展論をやめて、「社会主義・共産主義」の社会として統一的にとらえることにしました、と不破さんはp73でのべています。
不破さんは共産主義の二段階発展論が嫌いです。動機はわかりません。
それはちょうど資本主義の二段階発展論(帝国主義論)を嫌っているのと同じような気がします。
自由主義段階から独占資本主義段階への資本主義の発展に関して、帝国主義は資本主義の最高の発展段階ではなく、本人が言うとおり、カウツキー式政策論の問題にしようとしています。
共産主義の二段階発展論の否定と、資本主義の二段階発展論の否定は瓜二つのようにみえますが、因果関係があるのでしょうか。皆様の意見を拝聴したいと思います。
さらにいえば、綱領改定案では二段階革命論を後景化させているようです。不破さんは7中総の中で二段階革命論を連続革命論といいかえています。
繰り返しますが、二段階論を嫌う動機は不明です。昔からそうなのか、最近になってからなのか。
「ゴータ綱領批判」「エルフルト綱領批判」はそれほどむずかしくはないし、短い文章です。
「ゴータ綱領批判」なんて、つん読にしていましたが、読み返すと不破さんの理論にとって、都合の悪いことが書いてあることが判って来ました。