この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
不破さんの諸論文を読むと「干渉問題」について長い記述をされているものが多い。
「歴史的事実をはっきりさせておくのは重要だけれど、だいたい干渉問題なんても
う昔話じゃないか。ソ連も消滅したし、中国も文化大革命なんて終わってからずいぶ
ん歳月がすぎたし、干渉問題がこれから起こりうる条件などすでに消えているではな
いか。党員ですら関心がないものに、有権者が関心を示すわけがない。票にもならな
い。・・・」など、内心、思っていました。
50年分裂問題や志賀義雄問題などについて読むと、分派が不破さんをよほど苦し
めたに違いない。
分派はトラウマになっていると推察します。
状況証拠として、
1)日本共産党と中国共産党の関係正常化がもたついたこと、
文革終了は1976年、関係正常化は90年代後半のことだと、記憶しています。
2)レーニン嫌いの不破さんが、レーニンの発案した民主集中制ににこだわっている
こと、
現行規約第3条に「党は民主集中制を組織原則とする」とあり、「党内に派閥・分
派はつくらない」と明記されていること。
私見では、民主集中制は運用のされ方が問題であって、存続しようが廃止しようが
どちらでもいいという立場です。
3)政党助成金を受け取らないこと、
志賀派がソ連の資金援助で「プロレタリア国際主義」を掲げて分派活動を開始した。
政党助成金についての頑固一徹な対応は、これに起因しているのではないか。
私事になりますが、「ユダヤ人問題について」というマルクスの著作は理解不能で
す。
文体が難解であるし、すぐパレスチナ問題を想起して冷静さがたもてません。それ
と、同じことだと思います。