この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
いかにも、天皇制にやさしく、解放同盟に対しては厳しくでは、「強きをたすけ、弱
きをくじく」です。洒落になりません。戦前、共産党と水平社は蜜月の仲でしたが、
何がどうなったのか、犬猿の仲になってしまいました。解放同盟=悪という図式から、
ためにする論に力を挙げているのが現状です。せめて生産的討論のできる関係であっ
てほしいと願うものであります。
「万世一系」の問題ですが、荒唐無稽だとわらって済まされない問題があります。
「つくる会」の教科書が一部の学校で採用されたことです。皇国史観は死んでいない
のです、息の根を止める必要があります。私事ですが、沖縄で絵葉書を買ったところ、
「大君のために死してこそ人と生まれし甲斐ぞありけむ」とか、「皇国守らん」とか
書いてありました。あろうことか、糸満のマブニの丘でですよ。私は意を決したしだ
いです。
「部落発生の諸説について」ですが、徳川幕府の権力によって、身分制度が確立され
たことは異論はないと思います。
「上見て暮らすな、下見て暮らせ」「農民一人の命は、七人の命に等しい」というよ
うな理屈がまかり通っていたようです。白土三平作・カムイ伝の設定場所が東北地方
を舞台としていたように、関西地方だけの問題でもなさそうです。
一般的にいって、
関西では、部落とは被差別部落のことをさしますが、
関東のほうでは、部落は村落、集落をさすようです。
部落差別問題のややこしさを解くためには、この点には留意しておいたほうがいいの
かな、と思います。
また、一向一揆は江戸時代のものではなく、室町時代後期から戦国時代初期のことな
ので、この点については獏Bさんと意見が違うようです。
あいかわらず、とりとめのない文章ですが厳しい批判をお待ちしています。
綱領改定案では「天皇制をたおし」「君主制を廃止し」の文言が消され、かたや、
「党は社会の諸方面に残っている反封建的残り物をなくすためにたたかう。いわゆる
部落問題については、ひきつづき国民的融合に努力する」の文言も同時に消されよう
としています。
是非、支持者という立場からも、「票、金銭、労力」のいずれかを提供するという大
義名分をもって(もたなくても)、力添えをお願いするしだいです。
さざ波通信 第34号にも部落問題への言及がされていますので、読んでいただけれ
ば、幸いです。