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綱領改定討論欄

 この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。

綱領問題 天皇制

2003/9/11 獏B、自由業

 democratさん、明るい会さん、20歳学生さん、山田さん、川上さん、その他の方々の綱領草案における天皇制容認に対する賛否両論をざっと読ませていただきました。このような討論が22回大会で戦わされる党ならばどんなによいことかと存じます。democratさんの考えには焼け跡派として反対ですが、それでも言いたいことがいえると言うことはいいことです。ただしこのさざなみ通信に投稿される党員は規約違反で自己批判と処分が本来ならば待っているべきものです。それが民主主義革命を掲げる党でもね。
 完全にブルジョアジーに擦り寄ろうとしている党は、権力にとっても味方になるのだから本来革命を追求するために必要だった民主集中制はかっては宮本支配の道具でしかなかったし、いまは不破支配の道具として機能するのみです。つまり党内の官僚支配として機能するのです。
 『戦後一度もわが党は天皇制反対の立場にたったことはありません』誰に向かって不破は言っているのでしょうか。
 戦前天皇制警察によって痛めつけられた共産党は天皇問題に触れることを恐れ、野坂参三の帰国第一声もまた天皇制容認でした。それって威張れることなんでしょうか。
 戦争中の日本人の殆どの人は天皇を神のように敬っていました。完全にマインドコントロールにかけられていたのです。敗戦の翌日にこのマインドコントロールが解けるなどと言う生易しいものではないのです。それは理性の弱い国民の場合ならばいまだに抜けないし、遺伝子までインプットされているくらい強力なものです。アメリカ占領軍も日本を支配するためには天皇制を残すほうが有利と考えたはずです。
 しかしその天皇こそは日本人民をアジア支配に駆り立てアジア人を2000万人も虐殺させた最大級の戦争犯罪者であったのです。また天皇の宣戦布告で日本中は焦土と化し殆どの青年は戦場に借り出されついには原爆を広島と長崎に落とされたのです。
 イタリアではムッソリーニが民衆によって殺されました。ドイツはヒトラーは自殺しました。だが日本では天皇は憲法で保障されることになったのは日本の民主勢力と反動との力関係によって可能だったのです。それも日本共産党が天皇問題を避けたからです。
 天皇はヒトラーと並び唱される戦争犯罪者であり、日の丸は侵略の旗、ハーケンクロイツと同じ内容をもつものです。その人の名のもとにその旗のもとに2000万の死体がアジアの土を覆ったのです。
 憲法が今日まで改悪されなかったのは日本国民の中に根強く残った戦争反対の意識のおかげです。日本の独占資本すなわち帝国主義者はいったんは天皇を象徴天皇に避難させながらも戦後一貫して天皇制復活を狙ってきたし今もそうです。
 それは日本独占資本=帝国主義はその本質からアジアを支配し、労働力と資源を収奪する以外に生き延びられない存在だからです。これまでは経済的支配ですんでいたが、アメリカが直接植民市支配のために支配のためにどのくにであろうと火の雨を降らすことになった今日ともなれば日本帝国主義も武力によってアジア支配をやらねばならない。
 だがそれはかならづアジア諸国人民の半植民地闘争とぶつかるであろうし他の帝国主義アメリカとも対立する以外にないでしょう。反米民族主義もこの意味では日本帝国主義の求めるものと一致しています。共産主義に民族主義は相容れないものです。「万国の労働者は団結せよ』『労働者階級に祖国はない』それが共産主義者と層でないものを分ける試金石です。イラクの労働者も、北朝鮮労働者、アメリカ労働者すべて兄弟です。帝国主義は侵略戦争をやらねば生き延びられないし、やがては帝国主義間の戦争、世界戦争にのめりこむ以外にない体制です。だが自衛隊であれ、徴兵された兵士であれ他国民を殺すためには強力なイデオロギーがなければできないのです。それがアメリカでは自由と民主主義のイデオロギーであリ、日本では天皇制イデオロギーなのです。日の丸、君が代の推進は侵略戦争に日本人を動員するものであるし、天皇制容認も同じなのです。天皇制打倒、そのスローガンは打倒しきるまで変えてはならないのです。
 天皇制容認、自衛隊容認、安保凍結そんな方針を出す今日とはどんな時代なのでしょうか。アメリカ帝国主義の世界支配はかってなく凶暴性をおび、アフガニスタンを攻撃したかと思えばイラクを攻撃し次のターゲットを北朝鮮に向けていると言う、放置すれば、日本帝国存否もかかわる時代です。日本もなんとしても戦争に加わることで権益を得なければならない。その時代の綱領改定の内容が右翼日和見主義から、排外主義へ転落したものではないでしょうか。
 拉致問題で日本中が大騒ぎになったのも、マスコミとその出資者の上下で糸を引く独占資本の意図的な世論操作であります。日本の支配者は朝鮮戦争のくるのを読みきっており、日本人が朝鮮人民を殺させるに憎しみを植付けるために排外主義を徹底的に煽ったのです。拉致事件を貴貨として最大限に利用しているのです。わそのような宣伝を一緒にするような共産党員もいます。
 拉致をよいと言うのではありません。しかしかって120万人もの朝鮮人を奴隷のように扱い殺しておいて謝罪もせずビタ一文の賠償金も支払わず、戦後もずっとアメリカとともに締め上げてきた日本人がそんなに大声でいえることでしょうか。1955年の朝鮮戦争はまだ終わっていない休戦状態のままなのです。世界最大の帝国主義、アメリカと2番目の日本にいつ攻撃されるか分からないままの小国北朝鮮が軍事費に予算を殆どさかねばならないのは当然ですし、そのために経済的に苦しむならば、その責任は日本人にもあると考えます。日本人は平和ボケしていますが、何膨張線は戦時下にあるのです。北朝鮮は戦時下にあり日本は敵国なのです。拉致は捕虜でと思うのです。拉致皿多日本人は20人、石原慎太郎は160人というからそうとしましょう。
 強制連行1200000-拉致160=1119840 利息なし。でまだこんなに残っている。
 「日本人によって流された中国人と同じだけの血を日本人に必ず返してもらうのである。もしもその血の債務の返済に年月がかかるならば利息もつける」
 魯迅が確か『吶喊』の中でそう書いています。それを中国では血債と言うのです。
 わたしたちは日本政府に強制連行の犠牲者に心から詫び賠償するようにさせねばならないし、日本からアメリカの軍事基地を追い払い北朝鮮を安心させねばなりません。そのような努力を日本政府にせせることができるならば決して拉致事件はもう起こらないでしょう。
 被害については大声で訴え、加害については沈黙するのが日本人であるといわれています。
 天皇制と拉致問題を綱領改定問題の中でかかせていただきました。

〈管理人コメント〉「獏」というハンドルは、すでに他の方が使用されていますので、とりあえず「獏B」とさせていただきました。