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綱領改定討論欄

 この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。

シャンシャン総会

2004/2/6 こうとくしゅうすい、20代、学生

 この度の綱領改訂は、61年綱領制定時の3年以上の議論のかけらもない、「シャン シャン総会」で終わった。
 民青同盟では、今月に不破氏の講演を行うことを宣伝しているが、しらけムードは 否定できない。
 そもそも4章と5章との関係が希薄になり、5章が空に浮いた感じを否めない。4章が 具体的に記述する民主連合政府の「修正資本主義」的政策の実施は、5章の未来論と どう相関するのか、明らかにしていない。
 「生産手段の社会化は、その所有と管理」とは、どう意味だろうか?所有の権能と して「管理」があるのであり、なぜ「所有と管理」が並列することは意味をなさない。
 生産手段の「社会化」とは、生産手段の所有形態を「社会」に移行することであり、 その「所有」の権能として「管理・処分」等があるにすぎない。
 そもそも「所有」を切り離し、生産手段の社会化を「管理」という側面でしか捉え ないなら、資本制経済体制における「生産管理闘争」と同じことである。
 さらに「生産者が主役」とはどういうことだろうか?何度も繰り返すが、生産手段 の社会化とは所有形態を社会に「移行」することであり、「社会」が生産手段を制御 することになる。
 問題は、「社会」の構成員である人間の主体性を尊重した上で、生産手段を制御す ることが大切であり、「生産者が主役」とは別の問題である。
 そして「生産者が主役」というよりむしろ「労働者が主役」という表現が適切であ り、「労働者が主役」の社会を確立すること、そしてその「社会」が生産手段を制御 することを明らかにしなければいけない。