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綱領改定討論欄

 この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。

澄空さん、SKさんへの返信

2004/2/16 ぽっぺん、30代

 天皇制問題についての拙考にたいして、澄空さん、skさんより御意見をいただきました。ここにおふたかたよりの御指摘、御批判に心より感謝すると共に、若干の点について拙論を述べさしていただきたいと思います。
 澄空さんは「新綱領が決定されるまで、共産党は『天皇制が憲法上の制度であるという』常識すら留意していなかったのでしょうか?」と述べられています。そこで私は第八回党大会「中央委員会の綱領(草案)についての報告」(『前衛187号』)のくだりを御紹介したいと思います。報告は現行憲法の問題について「現行憲法の改悪反対、憲法に保証された平和的民主的条項の完全実施は、わが党が一貫してたたかってきた要求であり、今後もたたかってゆく課題である。草案が現行憲法について新しい叙述を加えたのは、戦後の民主革命のざ折という問題と、現行憲法の関連を戦後の政治過程のなかで位置づけ、われわれがどういう意味で現行憲法を擁護し、どういう点では手をしばられるものではないかということをあきらかにするためである。」(同111ページ)と解説しています。そしてこの解説は61年綱領の次の部分に相当していると思われます。「現行憲法は---一面では平和的民主的諸条項をもっているが、他面では天皇の地位についての条項など---反動的なものをのこしている」(同98ページ)。
 この文言を額面どおりに読めば、共産党は憲法の問題について天皇の地位など反動的なものについては手をしばられない=改憲に共産党が手をつけるということになると思います。国の最高法規であり、その改廃は国民過半数の意志によるという憲法の条項について「反動的だから」共産党は「手をしばられない」(とは言わないまでも)と綱領にうたうことは国民の不信を買わないでしょうか?この点はかつて反共派との憲法論争のなかでも重大な論点になったところと記憶しています。
 といったところで今回は中途半端ですが夜もふけましたので The endです。それではまた