この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
democrat氏はついに論争に意欲をなくしたので傍から見ていた私もほっとしました。democrat=不破の天皇制擁護論は投稿された方々により完全に論破されました。私は何もできなかったのでお皆様にご苦労様でしたとねぎらいの言葉をさしあげます。
愚等虫さん、昨日のあなたの長文を読みました。それよりもあなたが再び投稿してくれたことを喜んでいます。そしてあなたの投稿に「そうだとも、うん、うん。そうだ」だとうなずいていました。s.kさん、きっといらだちながら再反論の準備をしておられたのでしょう。現れるのを待っています。澄空様、見事な論文、いかにも学徒を感じさせてくれました。お名前そのものの澄み渡った空のような品格を文章から感じさせました。また天皇制復活の危機感をあなたの文章からひしひしと感じました。そのほかいろいろの方が天皇制の再来を招くような日本共産党の新綱領に怒りを持ち、すごい熱気がこのなかにあふれていました。s.kさんの投稿をきっかけにの党のスターリニズムの問題が主題になり始め、犬丸氏の問題をめぐって延々Democratさんと激論を戦わせる泥仕合になったかに見えましたので天皇制の問題がそちらへと移っていくのを気にしていました。犬丸氏に反論の自由が党員として、あるのかないのかという問題は民主集中制の問題ですね。権力と対決しない党が集中制を持ち出すのは党内支配のため意外に何もありません。自由な討論のないところには・・・(文字化け)・・・。
私は離党してからずいぶん年月が経ちますからその党内民主主義の問題に首を突っ込めないのでさしひかえていました。何か踏絵を踏ませるような挑発を弁護士さんがやっているという感じを持ってみていました。
川上さんが「赤狩り」ということを書かれた夜は幻覚症状で眠れませんでした。それは根拠のないことではない、党はレッドパージを党内でやるだろう。それほどの決意を不破がもって天皇制を容認したのに違いないからです。しかも労働運動や大衆運動の中でも天皇制に反対する人々をつるし上げることを党員がやっていくだろう。日本共産党は消極的な党ではなく右を向こうが左を向こうが攻撃的な党だということをこの半世紀でいやというほど見てきた私にはそのような想像が幻覚のせいかどうかわからないほどに現実性を帯びて考えさせられたものです。
日の丸、君が代を卒業式で生徒に強制するの対して戦う教師たちを日本共産党は排除するのではないだろうか。現実にはどうなのか報告を見なければわからないが、多分そうなるだろう。そんなことを考えるとまんじりともできない夜でした。私の年代より上の人にとっては天皇制は恐怖なのです。
読め「きけわだつみのこえ」という投稿を見て私は本箱の奥からその本を見つけ出して昨日読みかけていました。第二次大戦末期、戦没学生の手記です。すべてこれらの手記を書いた学生は空に、海に、土に消えてゆきました。
この本は1949年10月に初版されたのですが私の持っているのは1950年3月31日第4版となっています。たった1年半で4版も出しているのだからどれほどに世間で読まれたか想像できます。更半紙のページは茶色になり綴じ糸が切れるのでページが抜け落ちるのを抑えながら静かに読み進見ました。しかし何ページも進まないうちにあまりにも彼ら明日にも命を絶つ青年たちの「無念な思い」がわたしの胸に刺さり中途にして本を机に伏せてしまいました。。
僕は限りなく祖国を愛する
しかし
愛する祖国はないのだ
ある学生はそう書き残して消えていきました。
天皇が彼らを殺人者にさせ、彼らを死に向かわせたのでした。そのような祖国は彼の祖国ではないのだ、という無念の思いを持ちながらその祖国のために彼は殺されたのです。
democratさんが旗を巻かれたので不毛な論争がやっと終わります。だが綱領問題、天皇問題の本質に立ち戻りもっと深い討論がなければ何のためのエネルギーだったかわかりません。
何よりも日本共産党までが天皇制を擁護したということがこれからどれほど恐ろしい時代に入るのかの認識がなければなりません。天皇制容認によって、戦争動員のイデオロギー上の歯止めを失った。いやイデオロギーだけでなく物理的な力を持って戦争へ、戦争へとひきずられていく、それに立ちはだかるべき日本共産党がなくなった、そのことを真剣に討議しなければいけないでしょう。そして私たちは何をなすべきかを真剣に考えねばならないのでしょう。
今まさに憲法改悪、改憲が真正面からかけられてこようとしています。現、この時点で天皇制を容認することを党が宣言したことにより天皇は法規を超える存在として君臨すること地ならしをしたのです。戦後民主主義の最後の数年にきたのでしょう。言論の自由も最後のともし火です。
字句の一つ一つの問題ではなく、綱領問題の持つ深刻な影響をこれからの討議で考えてほしいものです。だからやっと本論に入れることを喜び、期待する次第です。皆様の奮闘を感謝します。