この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
「生産手段の社会化」について、こうとくしゅうすいさんが何度か投稿されています。私なりに2・6付け投稿に対して答えさせて頂きたいと思います。私流の解釈ですので、ご批判があればよろしくお願いします。
今度、共産党の大会で綱領が改定し、これまで搾取の解放の柱としてきた①労働者階級の権力の確立②生産手段の社会化③社会主義的な計画経済の3つのなかで、特に、生産手段の社会化を社会主義的変革の中心課題と位置付けました。生産手段の社会化とは、「主要な生産手段の所有・
管理・運営を社会の手に移す」こととし、これまでの綱領以上にその内容を明確化しています。
このことは、「生産手段の社会化」が単に、「生産手段の私的所有を廃止し、その社会的所有を確立する」という社会主義革命・変革においての経済的変革だけではない、より重要な意味を持つのだということを示唆しています。
所有が管理・運営などの権限の源泉となることは当然ですが、所有が移ったからといって、すべてを管理・運営できるとは限りません。往々にして、それらが、分離することは、現在でもあることです。
ましてや、国有化は社会主義的な性格をもつとは、必ずしも言えないことは、破綻した銀行の「国有化」を見れば明らかでしょう。
社会主義権力が、生産手段を所有したからといってその管理・運営をすべて国民本位に活用できるかどかは、国民の経験の蓄積にもかかわることではないでしょうか。
尚、「生産者が主役」より「労働者が主役」が適切だとのことですが、農業生産などの場合は、どうでしょうか。その場合は、「農民が主役」とならなければならないのではないでしょうか。ご意見をお聞かせください。