この討論欄は、第23回党大会に向けた、綱領改定案にかかわる問題を論じるコーナーです。
しんぶん赤旗にQ&A方式で、天皇制と自衛隊を新しい綱領で認めた、いやそうでは
ない云々が論じられている。
しかし、見れば見るほどいやになる自己合理化の典型的コーナーである、醜い弁解し
きりう代物である、誰もこんなことは要求はしていないのにー。
確かにこのさざ波でも、延々とした天皇制議論があった、しかしこれは少なくとも、
天皇を君主とし主権者とする君主制復活など、意図して論じられてはいない筈だ。
だがこの赤旗の「現代天皇制」を説明する欄には、わざわざ写真付きで日付まで明記
して、現在も生息し小泉戦争路線の下に大いな復活を夢見る天皇制絶対主義者達にエー
ルを送り「万世一系天皇家への忠節の心」を掻きたてるようなものとなっている。
おそらく国会・衆議院での開会セレモニーの場面だが、まあ擬制といえ国民の代表者
であるモーニング姿の衆議院議長が深々と頭を下げている、誰に向ってか、我が尊い
今上アキヒト天皇陛下閣下に対してである。
そういえばこのセレモニーの時、議長は決して天皇陛下閣下に対してはその汚い尻を
見せてはならず、移動する時は冷や汗を体中にかきながら、もっぱら後すざりの姿勢
でことを終えるのが習わしだとか、これが「国権の最高機関である国会」で行なわれ
ている、この国の民主主義の完成度合いなのだ。
たがである、我がこの「科学的」を連発して止まない民主主義の党、日本共産党の機
関紙・赤旗がなぜこの光景が堂々とさも正しい民主主義の制度のように掲載しなけれ
ばならないのか。
またこれが「現代天皇制」と言うのなら、過去の絶対天皇制時代の議会で、これに優
る光景が国会で演じられたとでもいうのか、この位置関係が過去も現代も通底し継承
されている、天皇制のあり方であり真実であり問題点なだ。
「忠臣たる国民」が「主権者天皇」に対し深々と頭を垂れ、天皇が主権者としてそれ
をさも威厳ありそうに受け入れる、これが天皇制の一番の問題点ではなかったのか!
赤旗が載せた写真はまるで「絶対者天皇に忠誠を尽くす赤子」の図ではないか!
赤旗は「天皇制を認めたのではない」と言いながら、その事実を完全に認め、開き直っ
てこの写真を掲載しているのだ。
こんな「天皇赤旗」」を誰が読むものか、この体たらくで不破や志位のいう機関紙・
赤旗の130%拡大などあろう筈がない。
党本部から直接、天皇家、宮内庁にしんぶん赤旗を謹呈すればいい、そしたら「天覧
新聞」として認められ、私たちの税金でしんぶん赤旗がほんの数部だが余計に販売で
きると言うものだ。
なぜ日本共産党は天皇制の下、差別に苦しみ圧政に泣いてきた、私たちたち庶民の心
が解らないのか、知ろうとしないのか!このO&A記事は即時撤去すべきである。
まあ天皇君主制の下「天皇赤旗」として生き残りたいと言うのならもう言うこともな
いのだがー。
しかしなぜこんな記事が機関紙に載せられ問題とされずチェックを受けないのか不思
議であり、あきれ果てるだけである。
不破さん、志位さんまだ春眠は早すぎるよ!
古代天皇制による官製の作り物と言え、日本書紀・古事記に載っている天皇制誕生の
物語は、我が国会の聖なる儀セレモニーとはまるで違い、艶かしくエロチックで奔放
で、だらしないものである。
赤旗が載せた写真は何の伝統など関係のない、近代天皇制確立の為に仕組まれテンチャ
ンカッコ付けの為に作られた、とんでもない偽作・贋作の類なのだ。
あんな場面に遭遇する日本共産党国会議員は、堂々とテンチャンにその汚い尻を向け
て抗議するべきである。