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「北朝鮮問題」討論欄

TBSニュ-ス23北朝鮮特集報道について

2003/10/28 正義味方、50代、会社員

27日のTBSニュ-ス23で、北朝鮮の収容所(労働改造所)のスク-プ映像が特集で放映された。この類の脱北者の証言は数多く出版されているが、今度、映像で報道されたため、衝撃度は大きい。この人権抑圧は、残酷非道性、野蛮性から「アウシュビッツ」と基本は同じである。更に東洋的な陰湿性、執拗性が加わっている。

21世紀の物資が有り余る今、何故、北朝鮮人民のみが、同じ民族の金一派によって残酷な手段で、抑圧され、大量に殺されなければならないかと思うと本当に胸が痛む。それにしても、金政権は卑怯極まりない。「餓死」を逃れて脱北する。捕まり、戻されてもそこは「仕事」も「食」も「自由」もない凍土の地になっている。出口入り口を塞がれている袋のネズミ状態に人民を追い込んでいる。

幸い欧米のNGOによって、この残酷非道かつ野蛮な行為を摘発する運動が広がりつつある。直近の総選挙の争点としては難しいが、政党にはこの「世紀の人権抑圧」問題を取り上げてもらいたい。隣国の責務でもある。

欧米のNGOが、遠い北朝鮮の「人権抑圧」問題に熱心で、隣国は「音無し」と言うことになると「人権問題」の感度は、日本が遅れている事になる。時間がない。一日も早く、国際世論を形成し、この野蛮な行為を糾弾し、止めさせることが緊急であると考える。アジアの一員として声を上げる、共産党も少なくとも調査するくらいのことは言って欲しい。収容所が開放されてから、はじめて知ったではあまりにもおそまつである。拉致事件の二の舞になる。

投稿者の中には、「マスメディアが一方的に流したもの」とか「マスコミに踊らされている」と言って、「マスメディア」は信用ならない旨のことを言われる方がお見えです。しかし、「マスコミ」報道、巷の出版物等はもとより、取捨選択の上、批判的摂取をするものです。受け止め側の問題でもあります。一言で「マスコミ報道」と切って捨てるのは如何なものかと思う。私は今度のTBSニュ-ス23の人権問題を取り上げた報道姿勢は評価したい。

尚、「北の民衆との交流」は不可能です。上記報道のような取材自体、命がけであったと思う。「北の民衆との交流」は①どこにでも行ける(行動の自由)②誰とでも話せる(交流・取材の自由)という前提条件がないと絵に描いた餅に終わります。