2003/10/30 ウナギ犬、30代
返事が遅れて申し訳ありませんでした。
今回はタイトル通り、北朝鮮の政権交代・朝鮮総連について書いてゆきます。
まず、北朝鮮の政権交代について。
私は、現在の北朝鮮政府には、それほど政権交代に関する不安定さというものを感じる事はないです。
確かに金正日の60歳という年齢は、若いとは言えないのですけども。
ただ、もっと健康面での不具合が出ない限り、政権交代が不安定要素として、前面に出てくる事はないのでは。
かつてのソ連の、ゴルバチョフの健康面での問題のような不安定さは、今の北朝鮮には無いように見えます。
私はむしろ、今の北朝鮮が孤立したままでは、金正日カラーが強い後継者がすんなり選ばれるのではないか、と危惧しています。
北朝鮮が孤立したままでは、情報鎖国と思想統制を崩す事は出来ない、と思えるからです。
後継者を選ぶ際に、金正日カラーを望まない国内外の世論が圧力となって働くためには、情報鎖国を崩さなければと思います。
そのためにも、私は北朝鮮を経済的に解放させて、徐々に情報鎖国を崩してゆく方法を望んでいます。
次に、朝鮮総連について。
今までの報道から、私はおそらく朝鮮総連は、拉致や工作員の活動に関与してきただろうと思います。
それがどれだけの規模だったのか、どれだけの人間が関ってきたのか、ということは分からないのですけども、全く無関係ということは無いだろうと思います。
では朝鮮総連は潰れるべきなのか、というと私はNOという立場です。
それは、朝鮮総連がただの犯罪組織ではなく、日本に住む朝鮮系の人たちの支援組織だったり、北朝鮮の家族に生活物資を送るための窓口だったり、という互助会の面を持っているからです。
曙光のきざしさんは、「総連&工作員のパワーをどう減少させるか」(10月16日投稿文より)と書いてますが、私は総連と工作員は同列に並べられない、と考えています。
総連の犯罪行為に関与した罪と、総連の存在意義とは、別に分けて考えるべきだと思います。
拉致などの犯罪行為に関ってきた疑いが濃厚であることから、総連側に情報開示などの責任があるのは間違い無いでしょう。
ところが、平譲宣言を結ぶ際に「拉致は一部の急進派の仕業」という表向きの理屈がつけられてしまったことで、拉致の実態を掘り下げることが難しくなってしまいました。
北朝鮮側の機関が「いや、拉致は金正日総書記が関ってます」と証言することは、まず無理だろうと思います。
日本政府側としても、この表向きの理屈を覆す行動を取ることは、まず不可能だろうと思います。
朝鮮総連がどの程度拉致や工作員活動に関ってきたのか、現段階では内部告発など、関係者の証言でしか表に出てこない状況だと思います。
外交から自由であるメディアや、NGOなどの民間組織が、それらの証言を積極的に広めて行くべきだと思います。
そうした証言が広まることで、北朝鮮に対する排斥運動が高まる危険性も、もちろんあるでしょう。
排斥運動に証言が積極的に活用される危険性もあるでしょう。
しかし、私はそういった排斥運動が高まったとき、「それはおかしい」と反対の声も高まるだろうと思っています。
そうであって欲しい、という願望的な予測でもあるのですが。