S.K様、一般投稿欄で人文学徒さんと混同して大変失礼しました。
北朝鮮問題については、本欄10月18日付けの投稿で拉致問題について書いたほか、綱領改定欄9月7日付けの投稿でも少し触れました。
私は北朝鮮問題全般について詳細に論じるだけの知識はありませんが、多くの人と同様、現在の金正日体制が早晩崩壊することは間違いないと思っています。問題は、いかに国内外に被害の少ない形でそれが生じるようにするかです。周辺諸国が英知を結集して、ソフトランディングの方策を考えるしかありません。
旧東ドイツが、ハンガリーの国境開放により東ドイツ国民の西ドイツへの大脱走が止まらなくなったことを契機に、一挙に体制崩壊へ至ったことを思えば、中国が北朝鮮との国境を開放して北朝鮮国民の韓国への脱走の便宜を図れば、同じような事態が生じるかもしれません。しかし、中国と韓国にその意思と準備があるかどうか。
ご質問に簡単にお応えします。
「人権問題と内政不干渉原則」:人権問題は現代においては内政問題とは言えません。明白な人権侵害をしている国家(アパルトヘイトや「石打刑」など)は、当然国際的非難を受けます。
「日本国憲法と在日外国人の参政権」:外国人の人権をどこまで認めるかという難しい問題ですが、結論だけ言えば、私は国内に居住する外国人に選挙権(国政・自治体を問わず)を与えてよいと思います。被選挙権は自治体まででしょうか。いろいろ議論はありうると思います。