金天空様、皆様、こんばんは。
金天空さん、以後「さん」とお互いをよばさせてさせて ください。私は「様」が不似合いな在日二世の者です。勿論、 日本で生まれ日本で育ちました。
本貫の地、韓国には数年前、初めて訪れることができ、空 港での入国審査では非常に「ドキドキ」したものです。また 無事入国をはたせたことを同行した同じ在日の者(在日の歴 史学者の方ですが)とホテルの一室で乾杯をしたことが、い まも思い出されます。このような事は、まだまだ在日がいま だ経験することですし最近も同じような経験を持つ同胞と話 す機会もありました。
十数年前まで韓国も軍部独裁政権、形骸化されたとはいえ 「国家保安法」は、いまなお存在します。かつて韓国民主化 運動を支えた在日活動家の一部も最近やっと入国が許可され たぐらいです。*関心がありましたなら韓国の「国家保安法」 をお読みください。
また朝鮮民主主義人民共和国(以後、北朝鮮と略)には、 諸事情(北朝鮮民主化活動家として)があり行くことは今の ところ叶わない状況です。
勿論、北朝鮮にも親族が帰国事業にて帰国しております。 北朝鮮に親族のいる民主化活動家、支援者のなかには実名を 伏せ、または表に立たず支援をされている方もおられますが、 私の場合は本名を名のって活動を十数年行ってきました。 (これは青年時代に心に誓ったことです)
それゆえ活動を行っている私の立場から当討論欄(北朝鮮 問題)での議論に参加することは北朝鮮問題当事者として、 この場においてふさわしいかどうかとの問題もあるかとも思 います。
当然、活動家の立場としての考え、意見になり、皆様が客 観的に判断されることに対して不都合を与える恐れも十分考 えられます。
勿論、私としてはできるかぎり事実に基づく意見を、また 公正、公平な資料提供を、とどこにおいても心がけています が。
そのような理由により、議論(対話)に対して現在、態度を 保留させていただければ幸いですし、皆様の理解、納得を得て からでも遅くはないかとも考えますし、今のところ私自身も活 動等にて非常に忙しい日々を送っております。
できましたなら、そのような事情をくみとっていただき、で きるだけ資料、情報の提供をさせていただければといまのとこ ろ思っております。
たとえば、「金天海」が話題に上りましたが、
『不逞者』 宮崎学 角川春樹事務所 1998年2月8日
が、出ております。金天海に関しては参考になるものと思い ます。(私が知る限りにおいては、失念もありますが、あまり 他に関係する本を知りません。)なお北朝鮮、韓国、在日問題 に関連して、まず皆様に是非読んでいただきたい本があります。
『新版 朝鮮にかかわる差別表現論』 明石書店編集部編
明石書店 1984年11月15日
皆様の中には「国会議事録」に目を通されておられる方もお られるものと思いますが、そこでも問題があります。
私はここを訪れる皆様同様、人々が国籍、人種、民族、性別等 の違いが尊重され、個々人が各人の人格に基づき評価されるよう な平等、対等な多様性ある社会を願っております。
また皆様とも誠実で同じ人間としての交流を望んでおります。 そして平和、民主主義、人権、自由がひろくこの世界に広まり 人々がともに幸せを追求できるような世界をめざし、私も自身 の置かれた状況の中で頑張っておりますし、頑張っていくつも りです。
また管理者、皆様にもお体を大切にされ、ご活躍されますこ とを心より願っております。
共産主義者は、どこにおいても苦しむ人々のために闘っており ます。是非そのことを知っていただければ幸いです。
今後とも宜しくお願いいたします。
それでは失礼いたします。
金 国雄(キム・ググン) 拝