投稿する トップページ ヘルプ

「北朝鮮問題」討論欄

Re キム様へ 論点整理

2003/12/6 正義味方、50代、会社員

12/2の貴殿の投稿に「冷戦時代を思わせる勧善懲悪的な単純発想の御意見を、まさか共産党の掲示板でまでコレほど目にするとは思っていませんでした。日本の人にとって「北朝鮮問題」とはいったい何なのでしょうか?」という記述がありました。

まず、このサイトは、共産党の掲示板ではありません。本サイトの趣旨には「日本共産党の政策、綱領、規約、歴史、理論、政治行動、イデオロギーについて、および現代日本政治における日本共産党の役割、位置、課題について、批判的見地から検討し議論するサイトです」と述べられています。

又、「このような検討と議論を通じて、日本共産党のよりいっそうの発展強化と、日本および世界の民主主義的・社会主義的変革に、ささやかながら寄与することを企図しています」としています。平たく言えば、日本共産党の発展のために、いろいろと注文をつける。注文となると、今日的にか辛口になります。本サイトの趣旨に沿って、意見を交流することが筋と思います。

その視点で、「北朝鮮問題の日本共産党の政策」について苦言を呈していきます。改めて、日本人にとっての「北朝鮮問題」と共産党の政策に関わる問題を整理しておきます。

①北朝鮮による、日本人「拉致事件」は日本に対して「基本問題」 を投げつけた。
②国家の有り様が根本から問われた。
③政党の役割が根本から問われた。

「国家」は国民の基本的人権を守り抜くことに十分対応してこなかったと言わざるを得ない。外務官僚の事なかれ主義に、拉致家族は数十年間、翻弄された。今も基本的には続いている。本来、国が必死になってやるべきことを被害者代表の横田さん達が肩代わりし、アメリカや韓国に出向いて世界の世論に訴えている。改めて国家とは何かが問われる。

今後も日本は、日本人は、しっかりと国民運動と世論の形成を怠ると、亡国的外務官僚にによって「人権問題の基本」が葬り去られるリスクを抱えている。ここに、「拉致」に反対し、「拉致された者」を取り返す、運動のとてつもない重要性がある。

政府の官僚を動かす政治、政党はすどうだったか?
政党として、この問題を真正面から、本気で取り上げたところはなかった。又、拉致被害者家族は、政党・政治家にたらい回しにされた。社民党党首が小選挙区で落選したことは、国民的良識から見て、少なからずの必然性がある。もう一つは、自民党を中心とする「金丸信の無刻印の金延棒受理」に見られる、北朝鮮・総連との癒着問題がある。国際的な金権腐敗構造問題である。「金権腐敗」によって、「国民の基本人権問題」が置きざれにされることは、決してあってはならない。本末転倒とはこのことである。

こういう時こそ、金権腐敗に無縁で、毅然とした「自主独立」の日本共産党の「出番」であったはずだったが、何故か、拉致取材に熱心だった兵本記者を排除してまで、この問題に封印をしてしまった。国会での不は破氏の「疑惑の段階」発言をベ-スに、どんどん後退していく。選挙では、社民党党と同じ結果になった。選挙の争点は、「拉致」問題だけではないが、少なからずの影響があったと見るべきであろう。

選挙では、「拉致」問題に一番早く取り上げたのが共産党と自慢し、訳のわからない「理性的解決」を主張し、有権者の共感を得ることもなかった。そのことを良く総括してもらいたい。国民・有権者は、共産党に「人権」を託せるのか、明日の我身の問題として問うているのである。

それにしても最近の共産党は説明責任を果たしていない。以前は、胸がすくような、明快な説明があり、多くの支持者は溜飲を下げたものだ。「北朝鮮問題」の他、「筆坂問題」、「飲酒問題」等々全然すっきりしない。むしろ「だんまり」「封印」の側面が目につく。今度の党大会は、これ等がどう説明されるのか注目している。