新たな年が明けました。いかがですか。
2004年になっても、ただ、時刻が過ぎていったというだけのことですが、今年はとくに、その感が強いようです。昨年来引き続き戦争中であることですし、日本政府念願の出兵の一団がついにイラク入りしましたし。
さて、私は、あなたの一連の投稿を忍耐深く読んできましたが、いつよ読んでも、内容にいささかの変化も、ブレもないことにある意味関心しております。ウナギ犬さんとの討論はあなたにとって、なんだったのでしょうか。
私は結構気が短いものですから、あるときから、ここに投稿することができなくなりました。自分の言葉の限界をここでは感じたものでした。
それでも時代が様相を変えれば、いくらなんでも、理解していただけるとひそかに期待もしておりました。特に、がんばれない共産党員さんは、律儀で真面目そうなところに期待をしておりました。
ですが、今回は、ただ、あきれ返るあまり、無視できなくなりましたので、思わず投稿いたしたという次第です。
端的に言いますが、あなたは、拉致が戦争中(今現在休戦中ですが、その緊張感たるや、戦中そのもの)の出来事であるという認識がありますか。戦争という混沌のなかでなされているのですよ。あなたに限らず、ここで、北朝鮮バッシングを繰り返す人々は、この肝心の基本認識がすっぽりぬけているようです。
また、正義味方さんも、今回ようやく、対話の可能性をチラリと感じさせるものでしたが、有事法制からイラク派兵そして憲法改正して立派な軍国国家への完成をめざすその布石に、拉致が利用されたことをいまだ理解されません。この点において、正義味方さんの頭は、南京虐殺はなかったという右翼の言説と通底するものです。
しんぶん赤旗1/4、1/5に「どう考える北朝鮮問題」不破議長に聞くと題して、共産党の北朝鮮に対する姿勢が掲載されています。頑張れない共産党員さんは、この記事をお読みになる前に今回投稿されたのでしょうが、どうか、じっくりとおよみになってくださいませんか。
鎌倉太郎さんもいわれているように、確かに、共産党は主体的に拉致問題の提言をしてこなかったとおもいます。どちらかといえば、未曾有の世論に抗うというより保身が優先していました。
ですが、その基本は間違ってはいないわけで(ここは鎌倉太郎さんとは見解が違いますが)、今回はやや少し、はっきりとまとめと整理をしていると思います。
そうはいっても、相変わらずの日米同盟の枠組みからの見かたであり、北朝鮮の過去の「無法」が当時の如何なる状況下であったかという視点が全く欠如したものです。今もって、米・イスラエルの蛮行・核・大量破壊兵器に言及することなく、北朝鮮の核のみにこだわると言う二重基準です。
これは、自公民すべてが世論をひっぱってきており、日本のみならず、世界の世論も大方この二重基準の路線でマインドコントロールされていますから、共産党だけ責めるのも酷な感じがします。核心は、皆さんが意図せず望んでいらっしゃる「動乱待望論」をキッパリと否定していることです。
ここでは人気のない不破さんですが、私は、久しぶりに、不破さんを見直しました。ま、これも外部の識者の意見等(私も結構進言してきたつもりです)、謙虚に耳を傾けてきた結果であるとおもっています。
イラク戦争以来、赤旗は最もがんばってきましたが、1/48面、池澤夏樹氏と小森洋陽一氏の新春対談ーー単純反復絶叫型の小泉広告流に抗する論理をーーは優れて充実した内容でした。今までの記事の中で、もっとも大きくスペースを割いただけのこと(見開き)はありました。
これもイラク戦争の本質をずばり指摘し、狂人小泉政権に対抗する術を模索しています。
そんなわけで、新年早々私は、少し、気分がいい思いでいます。
そうそう、福祉労働者さん、社会主義者さんが一般、北朝鮮討論で、いい提言をなさっていますね。また、愚等虫さんの総括も私は身に沁みているのですが、そうはいっても、どこに受け皿があるのかとおもうと、いまの状況のなかで前進するしかないのではないかと思うばかりです。