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「北朝鮮問題」討論欄

★北朝鮮とは何か? №4

2004/1/11 がんばれない共産党員、50代、労働者

 以下、ドイツ人医師、ルベルト・フォラツェン氏の言葉です。

 「私は北朝鮮を知っている。実際そこで生活し、地獄と狂気の世界を見た。……北朝鮮の飢餓は天災によるものではない。明らかに人災である。……彼らは生きる権利さえ、ないがしろにされているかのようだ」「私たちドイツ人は、強制収容所の惨状を知っていながら何もしなかったと非難された……私たちが歴史を学んだのなら私たちは-ドイツ国民ならなお-行動を起こさなければならないだろう……私の息子たちがいつの日か……(パパ知っていたのにどうして何もしなかったの?……)」(『北朝鮮を知りすぎた医者・国境からの報告』から)。

 フォラツェン氏を献身的な活動に駆り立てるものは、かつてのナチズムへの反省です。わたしの立場や思いも、HRNKの萩原遼氏(共産党員)、RENKの李英和氏(元朝鮮総連活動家)やフォラツェン氏のように「事実を知ってしまった以上、北朝鮮の人々を助けなければならない。それが人として生きる道だ」という思いからです。彼らは全員反共右翼の立場ではないのです(私は彼らのように命を賭けてがんばているわけではありませんが)。

 私は、拉致事件をこの北朝鮮の惨状の一環として見ているのです。

 過去の関係やら、右翼の動きに気を取られ、目の前に起こっている惨状を見ようとしない日・韓の左翼の態度には、保守的・教条主義的な化石のような姿が大きく映し出されています(だからと言って、右翼の拉致問題に対する下心にも大いに危機感を感じています)。

 とにかく、今、生きている北朝鮮の人々の惨状から出発しましょう! それから過去の問題を誠意を持って解決していきましょう。

 これは、ある知り合いの在日韓国人の言葉です。

 「北朝鮮が崩壊し、南北の統一ができても、南北の人々の間で殺し合いが始まるのではないかと懸念している」ということです。なぜかというと「なぜお前たちは我々を助けに来なかったんだ。なぜ、金正日に金をやってまで延命させたのか」と韓国の同胞に対して怒りが爆発するのではないかと考えておられるのです。

                     つづく