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「北朝鮮問題」討論欄

北朝鮮問題の本質とは?がんばれない共産党員様へ

2004/1/12 寄らば大樹の陰、50代、苦闘するフリーター

私も韓国・朝鮮関連の本を読んだり、また韓国で現場を体験し、そして在日の人や朝鮮総連の人と会いお話しすることもあります。
確かに北朝鮮の状況は良くはないと思いますし、この国と同じレベルでの不正もあるかも知れません。
しかし、だからと言って今の北朝鮮を一方的に決め付けたくないし、北がナチス時代のドイツ以下などとは思っていません。
なぜなら私たちは日本政府の対北朝鮮への鎖国的政策によって公式の情報を殆ど知らされていないからであり、また日本政府が偵察衛星やアメリカからの情報、そして文字通りの対北朝鮮スパイ工作によって得た情報も、私たちには殆ど明らかにしていないからでもあります。(「工作活動」なんて北朝鮮の専売特許でもなんでもありません、CIAの活動を見るまでもなくイラクでの日本の外交官2人の殺害で表面化したように、この国もスパイ工作活動を盛んにやっています。)
この事は拉致家族の人たちが一番よく言っている事でもあります。
また、ナチス・ヒットラーは当時「画期的な民主的憲法」と言われたワイマール憲法の下で、SPD(社会民主党)などとの普通選挙で勝利した後、ドイツ国民の熱狂的支持を得てその権力を獲得した政権でもあります、私自身ワイマールからナチス支配までについて書かれた本を何冊も読みましたが、何故あのようにドイツ国民がナチスヒットラーを支持していったのか未だに理解出来ていません。
ヒットラーの弁舌に小泉さんとは違って物凄く人をひきつけるものがあつた事は間違いないといえ、SSとかの暴力装置をもち、ユダヤ排斥思想があったからナチスがあのように権力を保持したとはとても言えませんし、情報も(今の北朝鮮の様に)閉ざされてはいませんでした。
ナチス・ドイツと北朝鮮は成り立ちかも、経緯から殆ど共通するところはないと思っています。
本題に帰りますが、がんばれない共産党員さん、貴方の様に同じ様な傾向の本ばかり読んだら、誰でもオルグされ、思い込まされてしまいます、ナチス・ドイツでよく使われる「ウソも百回言えば真実になる」と同じだと思います。
紹介頂いた本の大半は、この間の拉致問題を背景にした排外主義の機運に乗って「儲ける為」に書かれた本ですし、排外主義を煽る為に書かれた本です、またそのなかの人には韓国に帰国又は亡命しながら、余りにもいい加減な言説で韓国では相手にされず、もっぱら日本での本の販売とマスメディアへの売り込みによって生計を立てている人もいるように思います。
それらの本に書かれているからといって、それを信じ込んでしまったら相手の思う壺ですよ。
私も反省しているのですが「朝鮮戦後史」を知ろうと様々本を読んだのですが、同趣向の本だけではとんでもない結論に至ってしまうことを、身を持って知らされています。
言うなれば「赤旗」ばかりではなく、「朝日」も時には「産経」も読まなければ「事実」にはなかなか追われないと同じ事です。
確かに本屋に行けば北朝鮮バッシング本が圧倒的に多い、だからといって「共産党は信頼できない」などと短絡しては、不破さんもこのさざ波通信の党員の方も浮かばれません。
いいことはいい、悪い事は悪いとけりをつけていかなければ、それこそ「木を見て森を見ず」になります。
北朝鮮の本質とは何よりも早く国交回復し、やるべき事はやり(戦後補償や謝罪)要求すべき事は要求し(その中には拉致はもとより人権問題も含まれるでしょう)お互いの国がオープンになることだと思います、そしたらどちらの国も今のように肩肘張らず付き合って行けます、私たちも近隣の国の人間同士として交流出来ます。
がんばれない共産党員さんなんかそういう活動が出来る一番相応しい立場に居られると思うのですがー。
もつと元気を出して今年1年も頑張って見ませんか!
自衛隊のイラク派兵という現実の最中に私たちはいます、そしてイラクの次は北朝鮮かもしれません。
1月17日全世界統一イラク反戦デーが、3月20日も近づいています、頑張りましょう!