天邪鬼さん、初めてお便りいたします。以下私の考えです。言葉足らずで無礼な発言をしてしまいがちですが、お許しください。
天邪鬼さんの、
> もしもよろしければ朝鮮植民地支配に関する本も同様に読んでいただけたら嬉しく思います。強制連行については林えいだいという方が実に執念を燃やして調査しているのでぜひ読んでほしいと思います。軍隊慰安婦の切実な話もいろいろ出ています。
私は、この面でも北朝鮮問題に関わるようになってから、以下の本や映画なども見ています。
『韓国から見た日本近代史』姜 東鎮 (著), 高崎 宗司 (翻訳)
『日本による朝鮮支配の40年』朝日文庫 姜 在彦 (著)
『閔妃(ミンビ)暗殺』―朝鮮王朝末期の国母 角田 房子 (著)
『族譜』[1978韓国映画]作家梶山季之の小説の映画化
その他、古代朝鮮と日本の歴史、豊臣秀吉の朝鮮出兵などに関する書籍も何十冊も呼んでいます。もちろん、『従軍慰安婦』千田夏光 双葉社なども呼んでいます。決して偏ってはいないと思っています。だから、
> 強制連行と拉致は関係ないといいながら強制連行については不問にするようなことをあなたはしなくなると思います。
とありますが、なぜ私が「強制連行については不問にする」とお考えなのでしょうか。わたしは今までの発言の中でそんなことを言った覚えはありません。ただ、歴史的清算のために、今目の前で起こっている悲劇を直視しないことにもどかしさを感じているのです。そしてそのことは許されないことだと思っています。
今まさに展開されている朝鮮民族と在日、日本人妻(夫)に対する飢餓と弾圧に対し、日本人として出来るだけの手助けをすることが、21世紀の真の日韓・日朝の友好につながるものだと信じています。
私の知り合いの石丸次郎氏(北朝鮮を追いかけるフリーのジャーナリスト「左翼の人」)は、「韓国左翼が北朝鮮人民の現実を見ず、新北朝鮮感から脱却できなければ、北朝鮮の実態が暴かれたと時、韓国右翼の台頭を防ぐことが出来ないだろう」と発言されています。
これは、社民党や日本共産党にも同じことが言えるのです。社会の底辺で虐げられた人々を助けない左翼はいくら正しいことを言っていても支持を失うのです。今回の選挙結果は、ホームレス、失業者、拉致被害者、過労死家族など、一番強いたげらられた人々への支援に大きな大きな遅れを取った左翼への警告なのです。拉致問題から手を引いたことが、この分野で右翼の台頭を許してしまったのだと私は考えています。
共産党の88年の拉致問題の国会発言以来、橋本敦代議士の追求を継続していれば、現在のような家族会の回りの右翼たちが蠢くことはなかったっでしょう。明らかに、中央委員会は「北から、拉致から手を引け」と命令を下したのでしょう。そうなれば、藁おも掴む思いの「家族会」は右翼勢力に頼らざるを得なかったでしょう。そして右翼もそれなりに真剣に対応した結果が現在の姿だと思います。
右翼が拉致問題をリードしているのは、共産党が手を引いたからに他なりません。そのことのシッペ返し意が、いま来ているのです。
しかし、右翼が在日帰国者の保護や北朝鮮難民の保護に手を貸すとは到底思えません。共産主義憎し、北朝鮮憎しから活動を始めたのですから、いずれ馬脚を現すことでしょう。
> 平壌宣言では不当にも北朝鮮政府がかっての日本の植民地支配における朝鮮人民に対する日本の謝罪と賠償請求権を放棄し、政権維持のためにこじきのように日本からの経済援助にすりかえているということ、それは朝鮮民族にとって屈辱以外の何物でもないと思います。
> 宣言でうたっている両国の安全と友好にお互いに努力をするという約束を日本政府が誠実に履行するならば拉致問題は必ず解決すると私は考えます。
わたしは、金正日政権に対し一切の幻想も持っていません。彼らが「植民地支配における朝鮮人民に対する日本の謝罪と賠償請求権」を持っている代表だとも思いません。ポスト金正日体制にこそ謝罪と賠償と援助を行うべきです。金正日政権を助けることは北朝鮮人民の願いを踏みにじることになってしまいます。