一般で、意見を述べたばかりですが、その後、鎌倉さん、がんばれない共産党員さんの投稿をよみ、少し補足の意味で追加いたします。
まず、ゆでがえる論ですが、皆さんは、ほんとうに、この意味を正確に理解なさっていますか? 私は改めて、疑問がわいてまいりました。
日本がじわじわと戦争国家システムにつくりかえられ、当然そのなかで、日々、生活をしている私たちは、そのシステム、即ちゆで釜の温度のなかで大なり小なり、影響を受けながら、生き延びているということなのです。ただ、その釜自体が、10年前と違って、明らかな戦争釜にかえられたなかでは、「その危機を感じないで居ること自体が、自らの運命の終焉を自認すらしないまま、殺されていくのですよ」ともうしあげているのです。
本来、「ゆでがえる論」のゆでがえるというのは、確実にその死に向って、温度が上げられている途中なのです。戦時色濃厚になっていくこの日本情勢を、また、そうした情勢にのせられたまま国家権力に翻弄されて死んでいく人間の意識の脆弱さを私は指摘しているのです。
後になるにつれて、いってもいっても、そのことに気付かない、即ち、他国占領に加担する人間の鈍感さに私は怒りとあせりが爆発して、きつい語調にもなりました。
とくに、ここさざ波では、いったい、何百回いったことかと、こころにタコができるほどの認識でしたから、オームさんのようなお方が登場すること自体が、私に対する攻撃以外の何ものでなく、戦争勢力以外の何ものでもないのだということです。100歩譲って、まったく、無知・無自覚としても、昨日、今日、日本にきたとか、今の情勢と全く遮断されている方でない限り、その無自覚ぶりは明らかな戦争加担と断言できます。
鎌倉さんは、大歩氏の国家公安委員と思しきこれまでの役割の延長上での発言を、賛意あるいは擁護をされていますが、あなたがどういうサラリーマンかは存じませんが、私は、その人の職務で誹謗したことはありません。大歩氏は全く理解されませんが、自衛隊という軍隊(私が全く忌み嫌うものですが)でさえ、自衛隊そのものにでなく、そうした組織をおく国家構造に、私は異議を唱えているのですし、自衛隊員にあっては、さらにその役割遂行をを憎んでいるに過ぎません。自衛隊員のなかから、かつて内部告発者がでたように、また、毎年、60人以上が自殺しているように、自衛隊員個人に対しては、私はなんの敵意もありません。
石川島播磨?とか、三菱重工とか、軍需産業を直接にない、それによって儲けを企む企業や、731部隊で活躍した軍医が跋扈した戦後の医療界の流れを汲むそれ、おおかた、日本の戦後の企業は、戦争の落とし前をつけることなく、爆撃を落とされたことを総括することなく、根源を曖昧にしたまま、そうした延長で復興をなしとげたのです。
朝鮮戦争も、そのおこぼれに預かりましたし、米国の尻馬に乗って、寄らば大樹の陰式に、「奴隷の幸福」に甘んじてきたのではないでしょうか。アジアの民衆何千万の苦渋にも、さほど、思いを馳せず、朝鮮戦争の特需景気だけはちゃっかりと得、植民地占領をほしいままにした罪はきれいに忘れさろうとするのです。なかでも、右翼が、その力を発揮しています。戦犯の流れを汲む2世3世が自民党政権をになっていますから、植民地政策を肯定し、日本軍の犯罪性を隠蔽することにことさら熱をあげるのです。
話は変わりますが、私の亡き父は、戦地から帰ってきて、わたしの母と結婚しましたが、6歳のときまでの記憶では、とてもとても、温厚な優しい人という記憶があります。戦争のことなど、かけらも見せませんでした。周囲の叔父たちもそうでしたが、私はある日から、そうした温厚さはゴマカシだと気付きました。後になって、集会などで様々な戦争体験を聞くにつけ、また、本多立太郎氏の「今でも捕虜を殺した光景」の残酷さを夢に見ると、全国を出前出張話に頑張っておられることなどきくにつけ、私は戦争に言った人間は、そして生きて帰ったものは全てこころに障害をもっているとおもいました。米軍が今現在も、湾岸戦争時もベトナム戦争時も、精神障害状態になり、妻を殺し、自ら自殺や犯罪に走るのは心が戦争でころされるからです。同時に紛れもなく、戦争加担者であり、戦犯であるとともに、国家権力の被害者であるともいえます。
戦争体験という殺しや虐待レイプなどほとんどが体験していることでしょう。そうした非人間的な思いを、戦後、永久に自らの胸に封印し、墓場までもっていくことをひたすら願い、アジア民衆の虐殺・自らの行為を「日本の平和のため」と理屈付けることにもっぱら積極的な役目を果たそうとしているのが、日本右翼なのです。
最近は北朝鮮拉致問題を駒に、これら右翼が跋扈し、様々な方法で日本を戦争国家に押し上げたのは、周知の事実です。
戦争は、いつでも、国家の意思が働きます。国策というより、国家の謀略が戦争を発動します。アフガニスタンでの、またイラクでの米国主導の「戦争」をみてみれば、わかるでしょう。
こうした国の謀略にホイホイ乗せられ、現場で人殺しの任務を担うのは、まぎれもなく、ゆでがえるのわれわれ民衆であり、我々の子どもではありませんか。
その位置上、ゆでがえる組織に組み込まされているわたしたちは、せめて、意識だけはゆでがえるの身分から精一杯抗うつまり、「戦争に反対しましょうよ」とうったえているのです。
がんばれない共産党員さん、最後に肉声を聞いたような気がしていますが、娘さんの呟きは私のいままでのおもいではないですか。あなたの危機感はわたしと通底するものではないですか。私は自分が真の左翼か否かは知りませんが、「北朝鮮の人権状況はゆるせない」ですよ。同時に、日本の、毎年働き盛りの中高年3万人が自殺していく異常な人権状況の日本もゆるせません。他国に若者を占領戦争に駆り出すコイズミの狂気を絶対ゆるしません。金正日を許さない以上にです。頑張れない共産党員さんには、最後まで、私の言葉を理解していただけなかったようですが、「北朝鮮、化学兵器の人体実験」におどろかれるあなたは、米国のそれ以上の「今現在なされている国内外での人体実験」をしらないのですか?グアンタナモ基地での拷問 、1000人のタリバン兵への窒息死、米兵何十人をヘリからイラクの畑地や川になげおとしていることなどなど。また、米軍が大義のない戦争で、精神に異常をきたし、イラク人を拷問扱いしていることもご存知ですか。また、生物兵器を使っては人体実験しているのは米国ですよ。戦争というと機会は、やり放題です。ようやく報道されてきた・・・(文字化け)・・・。
あなたの得る情報は、すべて、米国製・英国製の安保下の洗浄された色情報です。このことも、北朝鮮情報に関して口をすっぱくしていってきましたが、一度として、あなたは聞く耳をおもちになりませんでした。
共産党がすべてでも、米国がすべてでも、また、脱北者がすべてでもないのですよ。それぞれ、自国の側、当事者側からの情報でしょう。
全ては双方向からみなければ。そして、歴史という縦糸をからめてみなければならないことは当然ではありませんか。 鎌倉さんにもいいたいですが、あなたは、いったい、ご自分をどの位置においてご覧になっているのですか。
北朝鮮問題は平壌宣言に則って、人間同士の対話と約束履行からすすめていくしかないのです。共産党は基本的にこのようにいっているではないですか。
因みに北と南が統一を懇願していますが、そうなれば7,8千人の民衆に、過去の戦争犯罪を問われる立場にある日本政府は恐々としているのですよ。ですから、この南北統一をやられたくなく、画策もしているのですよ。こんなことはご存知かどうかしりませんが、何がいいたいかともうしますと、「ただの拉致」でもなく、歴史・国家間の複雑な思惑がからみ、さらに悪の米帝国の圧力が絡んだ途方もない大釜のなかで、それぞれがうごめいているということです。
私は米国憎しでも、自民党憎しでもありません。ましてや、金正日に対して、擁護するべきどんな事情もありません。ただ、ただ、今までの流れを新聞等プロパガンダ情報からみても、北の方が日本政府の言うことより一理も二理もありますし、人間的交渉をしているのはどちらか一目瞭然であるということです。
力関係ひとつとってみてもです。イラク戦争で「メキシコ魂」にふれましたが、日本という国がイラク占領に加担することと、メキシコが加担するのと、その意思には雲泥の力関係があるように、そうしたなかで、メキシコの派兵拒否の魂を訴えたかったのです。
このことは、北朝鮮の国も当然重なります。衛星通信も発達し、空から海から陸からどこからでも、包囲できる米国と奴隷日本からせめられている北朝鮮の実情を一寸でも理解してみてはいかがでしょうか。擁護でもなんでもなく、「敵」の実情を識ることこそが、拉致問題の進展につながるのでははありませんか。
まあ、あきれたことに、このことに関しては、進展どころか、後退の感さえありますが、ここまで、言葉の虚しさを識ってしまえば、気力もなくなろうというものです。
みなさん、ほんとうに、今わたしたちの国は、どこに位置しているのですか?
「豊かなゆでがえる」に甘んじたまま、最後のときを迎える覚悟がおありなら、「ご勝手にどうぞ」というしかありません。
人を見苦しいだの、下品だの、北朝鮮をナチス以下だのまあ、いいたいことをおっしゃる鎌倉さん、わたしは最初からあなたがこのさざ波にいらっしゃることに、違和感がありました。どこをとっても、自民党あるいは民主党的ですし、共産主義のかけらもないからです。
最後にひとつだけお聞きしますが、北朝鮮人民に今のままだと食料がいきわたらないとおっしゃっていますが、ならば、何千万だかの人民ここは10年、なにをたべていきていたのですか? もし、日本の経済制裁があってもなくても同じことなら、そんな効果のない制裁は考えもしないでしょう。威嚇として効果的とおもわれる方法を日本政府がちらつかせているのでしょう。また、教科書から強制連行を、従軍慰安婦を削れとここに来てわめいているのは紛れも泣く右翼ですよね。まったく、よそのアラは目についても、自らのことは盲目になるのが右翼のようです。
また、今現在、何人の北の民衆がいて、一ヶ月に何人死に、何人拷問にあい、日本の経済制裁発動によって、どのような過程がかんがえられ、金政権がまた、北の民衆がどの程度巻き添えになりながら死んでいき、北の中だけで、つまり、隣国日本やソウルに日の粉が飛ばずに、政権がきれいに殲滅できるかどうか、その具体的な方法をお教えください。
そんな方法があれば、米国のアフガン・イラク攻撃など言うに及ばず、日本はそれだけで、十分、世界制覇ができるというものです。
さて、一番問題の拉致の家族は、何時、いかなる状態で、日本にかえってくるのですか?威嚇と圧力でどのようにし・・・日本は原発列島ですよ。北をいくらおどかしても、北は紳士で暴発しないと睨んでのことでしたら、それこそ、頭ががそうとういかれてますよ。少なくとも、イラクのフセインよりは、金氏はあたまがいいし、したたかだと思います。
私もそろそろ、もっと、効果的と思える方法で活動したくなりました。壊れたエンドレステープを繰り返すのはあきあきしてきました。どうやら、共産党も、根源のところは非常に曖昧なようですし、本気で戦争に反対しているのか否かは、3月20日でわかることでしょう。
私は共産党に依拠することもなく、日本の政治を甘く見ることもなく、ただただ、世界の人々の魂とつながりたく思っています。ほんものの魂と。
最後に愚等虫さん、たれりんさん、私のことを気遣ってくださるのはありがたいですが、基準が少しずれてませんか? 今日本は、どういう状態ですか?
ここさざ波でも、最初からあるタブーがあり、いつまでたっても、このタブーは醸成され続けました。あたりさわりのない形で、延々と続くこうした空気に私ははっきりと戦争を感じ続けておりました。声を上げねばならないときは、もう通り過ぎてしまったのではないかと思っています。
そう思いながら、やはり、小林多喜二が所属した3年弱の日本共産党の党員として、私は最後まで声をあげることしかないとおもうのです。
戦争抑止のエキスパートは一人もいません。今の戦争を100%理解している人間もいません。そうした思いで、意見を述べています。ぶしつけな言い方をお許しください。
熱釜に 氷をいれて 桃の花