皆さま、こんばんは。
今回の投稿のため、「タラの芽(トッル)」に関して少しばかりネットで検索しま したが、北朝鮮における「タラの芽」に関した情報は得られませんでした。
もしも、今回の私の投稿に関心をもたれた方で、その後の情報など知りえましたな ら、当討論欄でお知らせください。
本題に入る前に、ここのところ読み出した本があります。是非、皆様にも参考にな ればと紹介します。
私も労働者ですから普段は生活費と活動費の捻出のために働いています。その関係、 昼休みのわずかな時間も読書時間に当てなければ、到底皆様についていくことはでき ません。
『在日朝鮮人は なぜ帰国したのか』
東北アジア問題研究所 現代人文社
『アメリカの国家犯罪全書』
ウィリヤム・ブルム 作品社
『もうひとつの国際貢献』
菅原秀 リベルタ出版
『侵略神社』 辻子実 新幹社
また、経済制裁問題に関して次の意見も。
それでは本題に入ります。
北朝鮮の一般庶民・民衆がどのような食事をとっているのか、また厳しい食料事情 の中であれ、それぞれに家庭料理もあるはずと思います。
私は縁がなく北朝鮮を訪れたことはありません。その昔、在日朝鮮人は国外へ自由 に出かけることができなかった事情もあります。(一方通行。日本に戻ることができ ない時代でした)説明すると長くなりますので、省略しますが、近年、一般の在日が 北朝鮮への祖国・親族訪問できるようになったのは正確ではないかも知れませんが7 0年代後半、おもに80年代からだと思います。(総連幹部がはじめて往来したのが 65年であったと、記憶します)
また、在日といっても普段の食事が朝鮮・韓国料理一色というわけでもないとおも います。私の子供時代でも両方であったと思います。どちらかといえば、ごく普通に 日本の方の家庭のような料理も多かったと思います。
落語「目黒のサンマ」ではないですが、いわし、サンマ、アジなど、当時は皆様と 同じように大衆魚を七輪で焼いたものなど多かったように思います。勿論、当時は牛 肉など高級すぎて食べたこともありません。いつかはステーキを食べてみたいと思っ たことが強く記憶にあります。待望のステーキを食べたのが20歳頃でしょうか。そ れも同胞の親方もちで。
そのかわり当時は鯨の硬い肉やベーコンを学校給食などで味わいましたが、いつの まにかそれも逆転して、今は鯨など味わうこともなかなかできなくなりました。
しかし、子供時代からキムチとトンチャン(ホルモン)、豚足だけは欠かさず食べ られた記憶があります。当時そんなに高い食材ではなかったと、思います。日本の方 が忌避するもののためか食材に困らなかったものとおもいます。(焼肉、ホルモン文 化に関しては、何冊かの本が出ているはずですので、できればそちらを参照してくだ さい)
いつのまにかこれも逆転、今ではひょっとして在日より日本の方のほうがキムチで あれトンチャンであれよく食べる時代になったのではと思われます。(最近は、BSEやら飲酒運転罰則強化、北朝鮮問題に関連して焼肉店を含め経営上、窮地にあるよ うに在日から伺います)
<参 考> 呼称を「BSE」に 日本獣医師会が報道機関に要望
今日の話は、北朝鮮での「タラの芽(トッル)」の料理の話なのですが、正直、私 が今のところこの件で話すほどのもの(内容)は、ほとんどないのですが、話せば数 行で終わってしまう関係、少しばかり話題を広げ、今日の投稿を引っ張ります。
韓国であれ、日本であれ脱北者の方たちと付き合うようになって自宅に泊めていた だいたり料理をいただく機会が増えました。来週もそうですが。
今日のニュース
「国連に北朝鮮人権報告官の新設を」
でのイ・ヨングク氏(金正日国防委員会委員長の元ボディーガードとして知られて います。確認はしていませんが、記事の方は、多分彼と思われます)の自宅でいただ いた彼がつくったケジャン(渡りガニの鍋)など職人はだしのもので非常に美味しい ものでした。また、その料理の手際のよさにも関心をさせられるものでした。私は思 わず、今の仕事よりも食堂を開いたほうがいいのではと、冗談を言ったものです。
私が初めていただいた北朝鮮の家庭料理は日本に住んでいる方の自宅でした。もう 何年も前になりますが、ジャガイモとニンジン、卵のスープ(カンジャンク)。北朝 鮮でのオリジナルなものかどうかはハッキリしませんが、これまた、いけるものでし たが、後にジャガイモ料理で質問したときには少々、叱られたました。米のご飯など 夢の夢、ジャガイモやトウモロコシ料理が主食であったことが、その言い分です。そ の彼、彼女らは、今は日本米のご飯の美味しさをよく口にします。
異色なところでは、韓国在住元帰国者の方の自宅でいただいた日本にいたころの家 庭料理(これは日本料理というべきものと思いますが)、その方の母親から受け継い できた卵焼き(目玉焼きではありません)。この卵焼き、もっとも私の口にあった味 でしたが、本人に伺ったところ、北朝鮮にいたときにもよく作り続けてきた料理で、 また、その味も当時のままということでしたが、本当に美味しくおかわりをさせてい ただいたものです。
つい最近、今日のテーマである「タラの芽(トッル)」料理をいただく機会があり ました。タラの芽も4月頃が旬でしょうか、私も一度山菜とりに行ったことがありま すが、今回はスーパーで売っていた栽培物を買ってこられたもので、私に日本での料 理の仕方を尋ねましたが、私もよく知らない関係、テンプラか和え物で食べると答え ましたが、どうも北朝鮮ではテンプラは一般的ではないような返事でした。
料理方法は先方に任せ、北朝鮮でも「タラの芽(トッル)」はあるのですかと、質 問したところ、勿論あるということで、農民市場でしょうか? 買うと高いので「よ く山に採りに入った」との採り方のジェスチャ交じえた答え。日本同様なんだと、強 く感じられましたが、そんなことを思う間に、和え物風な「タラの芽(トッル)」料 理が出てきました。
少量のごま油、コチュジャン、砂糖で和えたもので、これまたなかなかの味と思い ました。
味覚に関して彼、彼女らの話を伺っているとよく、また、親族訪問経験者の在日の 話の中にも「味の素」の事が出てきます。北朝鮮料理は「味の素料理」と言う脱北者 の方もおられます。日本では、いまはあまり聞かなくなった「味の素」ですが、アジ アでの食文化における共通するひとつなのでしょうか? このあたりに関して今のと ころまったく私にはわかりませんが。
それでは失礼致します。
金 国雄 拝
追伸 「21世紀、朝鮮総聯の改革と再生のための提言」に関連して、今日の朝日 新聞の1面では「北朝鮮の素顔」、新しく第5部として「在日と「祖国」」が始まり、 ここではこの件に触れています。まだ、電子版には載っていないようですが、追々と 掲載されるものと思います。
また、同じく19面に関連記事として「総連半世紀 いま岐路に」として、朝鮮大 学校教授・呉圭祥氏とノンフィクション作家・金賛汀氏のコメントが載っています。
参考までに。