日本列島はゆでがま。
ぶんぶく、ぶんぶく煮えたぎっておりまする。(長壁氏 3/4)
あなたの一連の煽り言説には戦前の「時局思想」を思わせるものがあります。「時局」「時節柄」「非常時」という言葉を武器にして日本と世界の現実や未来に対する知的な探求をことごとく粉砕し、野蛮な情念によってファシズムと戦争に万民を引きずり込んだアレです。長壁さんはそれを「左」の立場で再演しておられる。「今は戦時」「日本は軍国主義」などに見られる主観的・感覚的な情勢認識しかり。北朝鮮批判を利敵行為と断じ、批判者を敵視する態度もしかり。異論を排斥し、さざ波を一つの色に染めあげねば気が済まないような言説の数々しかり。
長壁さんはさざ波に登場された当初、次のような発言を記しておりました。長いですが、改めて自己を振りかえる機会にして頂きたく、引用いたします。
末端党員、非党員とさまざまな人が批判をし、異論をぶつけていくなかで、すこしずつ、すこしずつかわっていくのかもしれません。何よりも、他党、商業紙に比べていいところはあるのです。
そうした意味で、このさざ波通信を立ち上げられた方に、敬意を表したいとおもいます。そして、お願いですが、極力間口を大きく、深くとっていただきたいとおもいます。たとえ、誹謗、中傷のたぐいでも、それらを判断するのは、編集部というより、個々の投稿者の良識にまかせていただきたいとおもいます。真剣な議論のまえには、そうしたものは自然と淘汰されて いくとおもうのです。(一般投稿欄 2003/1/9)
ここ数年、私なりに思い当たることですが、赤旗あるいは党は、縄張り意識というか、お山の大将というか、意にそぐわないものや筋が違うとなると、極力無視・排除の傾向がみうけられます。理念的に見て、当然こだわっていいときでも、故意に切り捨てるといった感じーーこういった狭い了見が残っている限り、拡がりもいまいちになるとおもうのです。(一般投稿欄 2003/1/21)
上の投稿から察するに、長壁さんは党内に存在する「狭い了見」によって排斥的な扱いを受けていたものと思われます。しかし、上でご自身が批判されていた「狭い了見」に今やご自身が陥っておられる。これは一体どうしたことでしょうか? あなたが真理を占有していると想定すればこの矛盾した態度は理解可能なのです。党内において自らの掲げる真理が排斥されていたために「異論排斥」を批判した。一方、自由に発言できる場であるさざ波においては、その真理を掲げて「謬論」を排斥する立場を獲得した。実際、あなたは異論排斥的な自己発言を正当化するために、どなたかの投稿に対して「異論ではなく暴論だ」と論難しております。
自分だけが真理を体現しているなどという発想はお捨て下さい。それはスターリニズムです。感覚的で主観的な情念を知的探求の上に置くことはおやめ下さい。それもスターリニズムです。北朝鮮の誤りを誤りと指摘する言説を利敵行為として排撃する姿勢は改めて下さい。それもまたスターリニズムです。それらは全て、北朝鮮支配層による民衆支配の道具でもあります。
(2004/3/6 AM6:00記)