ある人が仰っている,「北朝鮮の核を廃棄させろ」、「6ヵ国協議で北以外の国は団結して北の核をやめさせろ」、そして「共産党は拉致問題に真剣に取り組めなかったから選挙に負けた」ーーー。
もう疲れます、何でごく普通の論理が理解されないのだろうかと真剣に悩んでしまいます。
ご存知と思いますが「チェチェ研」と言われる人たちがいます、金日成の主体性理論を学ぶ本当に真面目な人たちのグループです、彼らは真剣に、そして確信をもって「アメリカの核の脅威には共和国も戦争抑止の為の核を持つべきだ」と言い切り発言しています。
しかし私は「核なんて本来人間が持つ兵器ではない、戦争抑止論なんて根本から間違っている。今仮に北が核を保持したところで、それが実践配備されようとしたら、たちどころに偵察衛星や工作スパイ活動によって把握され、それこそ血に飢えた帝国主義国の大量破壊兵器の餌食にされるだけだ、それは決して北朝鮮の人々の為にはならない」と力説するのですが、如何せん説得力のない私の事、なかなか受け入れてはもらえません。
でも彼らは排外主義が吹き荒れる中、真剣に物事を考え、自分の問題として捉え発言しています、その限りでは非常に尊敬すべき存在ではあるし、いつの日か私の思いは彼らに通じるし、理解して頂けるだろうと信じています。
しかしながら前述したこのサイトに登場する人たちは、本当に厄介なです、殆ど何も考えずマスメディアや小泉や石破と言った為政者の言うことを丸呑みして、発言されています。
「中国人民代」で中国共産党は、片方でこれまでの高度背成長路線を継承すると言いながら、片方では資本主義的な経済開放路線で手に負えないまでに拡大してしまった貧富の差の解消策に触れなければならないまでに追い詰められています。
自然環境の修復不可能までの破壊を含め(中国では既に国土の35%が砂漠化しているそうです、それに日本資本による無茶苦茶な野菜や漁業など食料の資本主義的輸出によって、沿岸の比較的豊かな土地も破壊されつつあり、今後中国が13億人もの人々の食料を確保できると保障できる人はいません)いずれ今の中国共産党路線は破綻します、そして未曾有の政治的混乱が、経済的破綻が訪れます。
現体制下の中国の行き詰まりは、間違いなくアメリカや日本が待ち望んでいる事なのです、だから小泉は靖国参拝など中国が嫌がることを平気でやるのです、それを早める為に、見てみないフリして靖国に行くのです。
いずれ中国は、底辺で苦しむ人々、農民、そして「世界の工場」と揶揄されながら搾取されている工場労働者の決起による、新たな共産主義革命等を実現しない限り、戦前と同じ様にアメリカ、日本などハイエナの様な帝国主義国の餌食、刈り取り場となることは間違いありません。
どこやらの本書きが書きなぐる「中国脅威論」なんて「北朝鮮バッシング本」と同じく、まやかしでしかありません、今中国の企業・資本の根幹実権を握っているのは紛れもなく日本やアメリカの「外資」なのです。外資の本質は儲けるだけ儲けて後のつけは放り出して逃げる事です、脅威になる筈がありません。
イラクの次は北朝鮮、イランであり、その次は中国です、戦争でしか生き延びられない現代帝国主義は中国にも照準を向けているのです。
また、6ヵ国協議なんて所詮は5匹のハイエナに取り囲まれた羊(北朝鮮)がいかに生き延びるかの、必死の闘いの場です。
この5対1の国力差はそれこそ、天文学的数値でしょう。北朝鮮・金正日が必死で粘るのはその為です、さすが金正日が大嫌いな私とて思わず「負けるな、頑張れ」と応援したくなるくらいです。
日本の外交官には真似の出来ないような外交手腕で、辛うじて体制を保持しているのです。
核の廃絶が本当に必要なのは核大国アメリカです、そしてプルトニュウム大国日本です、危険なのは北朝鮮ではありません、アメリカを先頭とする、戦争するしか生き延びれない帝国主義国なのです、それ以外ではありません。
5ヵ国を応援する人は明らかにバリケードの向こう側の人と言うしかないと思います。
拉致問題の根幹的問題は何回も繰り返していますが、北朝鮮でも、ましてさざ波通信でがんばっている人でもはありません、小泉純一郎その人です。
彼は金正日が過去に犯した拉致というミス・問題に付け入り、イラク派兵、有事法制、教育基本法や憲法改悪などが可能になるように戦後史を画する、この国の帝国主義として、また戦争の出来る国への大転換をやり遂げるために、私たちにとっては最悪で、彼にとっては最良の「拉致問題」を取り込み、政治的手段として徹底的に利用し、どん詰まりのこの世の中の人々の弱み苦しみに付け込み、排外主義的感情を煽ってその野望を達成しようとしているのです。
拉致家族に敢えて非人道的扱いで「離散家族化」を強いているのは小泉や阿部です。
彼が狙っているのは郵政の民営化でも、道路公団の民営化でもありません、それらは単なる手段の一つに過ぎません。本来保守主流から遠かった中曽根康弘が、最近妙に元気づき言い放っているように、この国の根底からの転換、作り直しを狙っているのです。
こんな事に気づかなかったら小泉には勝てません、もし自分を科学的社会主義者や共産主義者と思っているのならせめてこの小泉のペテンくらい見破って下さい。
騙されたらどうしょうもありません、救いようがありません。
卑近な事で証明しましょう、小泉はそれこそ目の上のタンコブだった社民党を(今すら言うことではありませんがこの政党は55年体制下で、共産党より勢力の強い反対野党第一党でした)片方で政治秘書給与問題で、片方拉致問題で壊滅させてしまったのです。
それは先に書いた野望の実現のための一番初めの「血祭り」以外の何ものでもありません、そしてその刃は共産党にも向けられているのですよ!
もし共産党が誰かさんが仰るように「ブルーリボン」をつけて選挙に臨んだら一番喜ぶのは小泉です。今でも大政翼賛化が進んでいるのにその懐に共産党が飛び込むのですからー。
そうなったら完全に戦前回帰情勢が進んでしまいます、そもそも拉致問題が共産党の選挙での惨敗の原因だなんて恐ろしく短絡な考えだし、自己欺瞞に過ぎますよ、もう少しよく考えて新しい綱領や選挙結果を分析して見ませんか?
ともかく疲れます、なぜ皆さん議論好きな筈なのに、これほどに頭が固く騙されやすく、そして何でも鵜呑みにされるのでしょう。
党中央ばかりが原因ではないような気すらしてしまいます。
もう少し外に出て外気に触れて見ませんか、きっと新しい何かが見えるかも知れません。
だから3月20日には、同じ事の繰り返しの芝公園ではなく、日比谷に行くことです、もっと勇気を持って新しい何かにぶつかりましょう、そこに発見があります。
では共に頑張りましょう!