投稿する トップページ ヘルプ

「北朝鮮問題」討論欄

Re:3/8寄らば大樹の影さま

2004/3/11 結城克也、40代、工場労働者

 北朝鮮の部分に対するレスではありませんが少し気になりましたので
 中国における貧富の差の拡大はおっしゃるとおりですね。私の工場の製品も一部、上海に建てるマンションの備品として輸出したみたいですが、最上階は何億円もするとか、平均で5千万円くらいの部屋があっという間に売れるそうです。

 沿海部の富裕層はかなりお金持ちで、何億人かいるようです。農村部から日本の大学に留学してアルバイトしている人に聞いたのですが、中国では沿海部の都市部と農村の貧富の差は莫大だそうです。日本に来て都市部と農村部で貧富の差が少ないのにびっくりしたと言っていました。そこで今の中国の課題は農村部を如何に底上げするかで、「西部大開発」等中国版「公共投資」が出てきていると。どちらにしても大きな国なので大変だと思います。

 自然環境破壊、砂漠化にコメントされていますが、これは聞いている話と少し違います。森林消失の大きな原因は、人口増加による農地化と燃料の伐採と聞いています。これは最近に始まったことではなく、大昔から森林の消失は続いていたが、人口の急激な増加でさらに加速され、文化大革命のころも多かったらしいです。もちろんその後の急激な経済発展もこれを加速していると思います。日本と違う点は、日本は温暖で湿潤なので、森林伐採があっても、中国と比べ再生する力は強いらしいですが、中国では年間降水量が600ミリ以下と極端に降水量が少ないらしいので沙漠化に繋がるようです。

「今中国の企業・資本の根幹実権を握っているのは紛れもなく日本やアメリカの「外資」なのです。外資の本質は儲けるだけ儲けて後のつけは放り出して逃げる事です、脅威になる筈がありません。」とありますが、
 企業の中国進出は、経済のグローバル化で価格が同じくらいでないと生き残れなくなる、コストの安い中国に工場を移転せざるを得ないところにあります。ユニクロ式の中国からの製品輸入みたいな形を多くの会社がやるものですから日本の対中国貿易赤字は2兆円以上でしょう。これは搾取というより中国の方々に対しては雇用を生み出していますが、日本に対しては雇用をうばっている点はあると思います。
 最近はもの凄い勢いで経済成長する中国がマーケットになってきていますが、売掛金の回収含め日本人にとって非常に難しい。中国政府の方針で確か利益の約10%しか日本の本社に配当出来ないのでその点でも難しい。日本企業に限って言えば、「中国企業の実権を握っているのは日本やアメリカの外資だと」言い切きるのは少し意無理かなと思います。