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「北朝鮮問題」討論欄

赤根様

2004/3/15 天邪鬼、60代以上、画家

 あなたのご批判。まじめに読ませていただきました。
 わたしはあなたの主張を読んで特にあなたと争わねばならない思想上の相違を覚え ませんでした。
 要するに脱北者というのは政治的亡命者なので私達は彼らを守る必要があります。 帰国者については一時帰国として政府間の約束がある限りそれを破ることが相手国に 対する侮辱であり別の問題として考えたいと思います。それ以外にビザが切れても帰 国できない人や出稼ぎに日本にきているアジア人が強制送還されているのですが私は 彼らを守らねばならないと思います。このようなことも国際的な連帯行動の一環だと 考えます。異存はありません。
 しかし北朝鮮スターリン主義支配、言い換えれば独裁体制に対して民主化されるこ とを私も希望します。しかしアメリカ帝国主義の侵略戦争の口実が必ず民主主義を相 手の国民にもたらすというものであり、日米帝国主義による朝鮮侵略戦争を左翼から 支えるような結果に結びつく主張は国際的な連帯と真っ向から対立するものです。そ の国の革命はその国の労働者階級が主体になって勝ち取る以外にありません。
 かって1930年代スペインのフランコ独裁に対する人民戦線には各国の労働者が加わ りました。それも国際主義です。アーネスト・ヘミングウェイもその一人でその経験 が「誰がために鐘がなる」という文学に結実しこの大作家の思想を形成させています。 キューバ革命のあとゲバラが中南米のある国(度忘れ)でゲリラ闘争をしようとして 失敗しました。またもっとさかのぼればトロッキーがドイツ革命をするために潜入し て不成功になり、メキシコ(でしたか)での革命運動をやりかけたときにスターリン のスパイに殺されました。このように他の国の革命に直接加わっていくことをあなが ち否定するつもりはありません。また一国で革命は成立させても社会主義建設は不可 能なので世界革命が模索されるのは当然です。しかし革命は輸出できないのです。
 連合赤軍がアラブで活動したのは、日本革命からの逃避だと私が考えるのはそのと きのその情勢があるからです。同様に拉致問題で右翼とも呼応するような大騒ぎに加 わることが朝鮮戦争必然の情勢にあって何に寄与するかは明らかでしょう。同時に北 朝鮮国内のことをマスコミでしか知らないのに朝鮮人民の戦いに無責任に介入するこ とが彼らにとって迷惑千番なのです。このサイトから出ていった人のことはいわない ことにします。無警戒で平和ボケした日本人活動家の接触が彼らにとって非常に危険 なものです。戦前の天皇制支配下の日本と同じ状況を想像すればいいことです。たっ た一つの油断で命を落とすのです。私達が彼らのために何かをするときは彼らの命さ え左右するほど重大な責任を持っていることが自覚されねばなりません。
 今の時代を考えるならばまったく1930年代が戻ったようです。帝国主義国による世 界再分割のための侵略戦争の時代に入ったということです。それはソ連邦と東欧社会 主義国の1990年の崩壊以降帝国主義諸国が社会主義諸国との対立から開放され、帝国 主義間の暗闘がマグマとなって地表に現れようとしています。。イラク戦争の独仏露 対米英日の対立は帝国主義が二つのブロックに別れて対立しているとを如実に示し、 この様子も枢軸国と連合国というブロック化とまったく似ています。それは偶然でしょ うか。
 このような世界情勢から必然的に考えられるのは、さらにアメリカ帝国主義は侵略 戦争を広げ、それは必ず北朝鮮およびアジアに広がるだろうということです。したがっ てイラク戦争は第三次世界戦争の初期段階であるといえるのです。
 そのような時代にあって想起しなければならないのはレーニンの時代の「バーゼル 宣言」です。私はその資料を探す時間がないのですが各国の労働者の代表が第1次世 界大戦の数年前に集まり決議したのは

 「帝国主義本国労働者階級の国際連帯のための行動の最大課題は来るべき世界戦争 にあたって、各国労働者が自国帝国主義を打倒することである。」

 帝国主義戦争にあたって帝国主義本国の共産主義者は祖国擁護の立場を毅然と捨て 自国の戦争政策に徹底的に立ちはだかることこそが、私達の国際的な連帯なのではな いでしょうか。日本共産党が自国擁護愛国主義に立ちながらイラク戦争反対、自衛隊 派兵反対を主張するのは二律背反でありどちらかが嘘なのです。一方の嘘は3月20 日にさらに明白になり、その後愛国主義、排外主義がますます強められるでしょう。
 イラク自衛隊派兵に反対し撤兵させるることこそが第一級の国際主義ではないでしょ うか。私は今もっと詳しく、もちろん勉強をしながら言いたいことは「今は戦時中で ある」ということで、それもすさまじい時代に入ろうとしているということです。
 非常に雑な論ですが今は時間がないので、それぞれの脱落した部分は別の機会に埋 めていきたいとます。要するにあなたに反対するようなものはありません。ただ違い は今「何をなすべきか」ということだけです。
 50年問題に私は詳しくないのですがあなたはお詳しいようなのでもっと教えてくだ さい。特に「他国の革命に口出しをしない」。日本共産党の方針が民族主義つまると ころ愛国主義へと転落させる根拠になっているようでそのあたりのあなたの考えをお 伺いしたいと思います。また在日朝鮮人を50年までさんざん利用してきた党が彼らを 放り出したいきさつがよくわかりません。今後ともよろしくお願いします。

 3月20日「平和のための世界同時行動」にどうか合流してください。やめさせよ うイラク占領!自衛隊をイラクから撤退させよう!がんばりましょう。
              スクラムを組もうよ、赤根様。