皆さま、こんばんは。
当討論欄(北朝鮮問題)もなぜか寂しくなりましたね。 私のような在日が思わず関わるようになり、多分、日本 の方も投稿しづらくなったのかもしれないと、少し危惧 の念を持ちますが、私も関わった関係、もう少しばかり 責任を果たしたいと思います。もう少しばかり。
約束の件は、もう少しお待ちください。私も時に息抜 きをしなければ心身とも持ちませんので。この十数年、 駆け続けてきたきました。
今日は僅かな息抜きをさせていただいております。例 えば(本当に息抜きになっているかどうか分かりません が)、北朝鮮関係の歌を懐かしさとともに聞いています。
中にはここで知りました、
また、
なかでも「朝露」、笠木透さんの訳によるこの詩など、 何人かの訳詩のなかでは特に秀でていると私は思います。 またその訳詩を心の支えとしてどれほど自らを奮い立た せてこられたことか。
もう何年も前になりますが、同本が出版されたころ、笠 木さんともお会いしたこともありました。詳しい会話の内 容は、おそらくともに墓の中に収めることになると思いま す。
同時期であったか、確か朝日新聞の「人」欄?でしたか、 金敏基氏の顔写真入の紹介記事がありました。思わずその か細い印象が今も強く残ります。このような人々の心を打 ち捉える詩人を先入観に基づき想像していた人物像とは異 なる印象にその時つよく驚いたものです。
朝露
【作詞・作曲】金敏基
【 日本語詩 】笠木透
長い夜が明けた 草の葉に朝露
人びとの落とした 涙のようで
悲しみがキラキラ 光っている
朝焼けの丘に立って 心も晴れてゆく
日差しをあびて 消え行く朝露
でも時代は決して 後もどりはしない
私は行く 荒野をめざして
悲しみをこえて 私は行く
その後、「鳥よ鳥よ青い鳥よ 日本の侵略と韓国の抵抗の うた」の本は、ある方(韓国人)へ贈った関係、手元になく 笠木さんのコメントをいま紹介できませんが、また他の日本 の方より韓国で金敏基氏に会った時のエピソードを聞きまし た。
いつの日にか、北朝鮮でも「朝露」の歌が、また同様な歌 が新たな詩人の作によっても歌われることを強く願いつつ、 息抜きの日を終えたいと思います。ささやかな息抜きです。
「イムジンガン」<リムジンガン(臨津江)>もいいですね! 年代的には松山さんの訳詩がつよく心に残っています。
とうとうと流る
「イムジン河」 訳詞:松山猛
イムジン河 水清く とうとうと流る
水鳥 自由にむらがり 飛び交うよ
我が祖国 南の地 想いははるか
イムジン河 水清く とうとうと流る
北の大地から 南の空へ
飛び行く鳥よ 自由の使者よ
誰が祖国を 二つに分けてしまったの
誰が祖国を 分けてしまったの
イムジン河 空遠く 虹よかかっておくれ
河よ 想いを伝えておくれ
ふるさとを いつまでも忘れはしない
イムジン河 水清く とうとうと流る
北朝鮮の詩人・朴世永のことを以前、少しばかり調べた のですが、「北の大地から 南の空へ飛び行く鳥よ 自由 の使者よ」の部分、今思うととても逆説的です。
詩人に憧れ 心を謳う術を知らなかった一凡人
それでは失礼致します。
金 国雄 拝